ラテン語の詩の一部です。ローマの詩人マルティアリスのエピグラム(警句)からの引用です。

文法的に解釈してみましょう。
“Non amo te, Sabidi, nec possum dicere quare:
Hoc tantum possum dicere, non amo te.”
1行目:
- Non: 否定の副詞
- amo: 動詞 amare(愛する)の1人称単数現在形
- te: 人称代名詞 tu(あなた)の対格形
- Sabidi: 名前 Sabidius の呼格形
- nec: 接続詞「そして〜ない」
- possum: 動詞 posse(〜できる)の1人称単数現在形
- dicere: 動詞 dicere(言う)の不定詞
- quare: 疑問副詞「なぜ」
2行目:
- Hoc: 指示代名詞 hic の中性単数対格形「これを」
- tantum: 副詞「ただ、のみ」
- possum: 1行目と同じ
- dicere: 1行目と同じ
- non amo te: 1行目の冒頭部分の繰り返し
文全体の構造:
1行目は主節「Non amo te」と従属節「nec possum dicere quare」で構成されています。
2行目は「Hoc tantum possum dicere」という主節と、それに続く直接話法「non amo te」で構成されています。
直訳:
「私はあなたを愛していない、サビディウス。そしてなぜかを言うことができない。
これだけは言える、私はあなたを愛していないということを。」
この詩は、理由はわからないが誰かを好きになれない、という感情を簡潔に表現しています。英語では “I do not love you, Dr. Fell” として知られる有名な翻訳もあります。









