カール・レーフナー

を名乗るツィートがTwitter上で話題になっています。深井智昭氏が著書「ヴァイマールの聖なる政治精神」(岩波書店、絶版廃版)において捏造されたとされた神学者の名前です。

引用されているレーフラーなる神学者の著書は存在しないのでしょう。それを捏造と言えば捏造ですが、創作とも言えます。

深井氏は存在しない、つまり何の権威も持っていない人物と著書を創作して自書の中に織り込み、その創作物が妙に説得力があったというわけです。近代神学を代表するリッチェルやバルトをニーチェの言説から批判し論じています。それは深井氏の分析であると言えましょう。

事はヴァイマール時代の政治精神と神学との関わりを論じるもので、近代を解く鍵が神学にあるという主張であり、その論述です。その点を見逃してはなりません。

架空のレーフラーとその著作を創作しなくても、堂々と論じれば良かったのに、と思いますが、なぜそうしなかったのか、その答えを深井氏から聞きたいと思いますが、彼のヴァイマールについての評価を必ずしも下げるものではないと思います。

Twitterにカール・レーフラーだけでなくリッチェルやバルトやトレルチも現れてもらって(物足りないないのですがニーチェはすでに存在しています)、思う存分語り合ってもらいたいものだと思います。

頑張れ!神学者。

明日から浜松祭り

恒例の浜松祭り(3ー5日)です。宗教色の薄い「おまつり」です。町内ごとに屋台が繰り出して市の中心部を練り歩きます。ピストンのないラッパを吹きながら練り歩くのが特徴です。おおぜいの人々が見に集まってきます。賑やかな三日間です。

この時期、浜松を脱出する市民もいます。地の中心地に住む人たちは大変なことでしょう。

酒好きの人は町内の集会所で楽しく酒を交わすようです。それぞれの町のハッピを着た男女が行き来しますが、女性の髪はキリッとした祭り仕様でイキでなかなかのものです。