昨年の夏以来、旧統一協会の問題が再びクローズアップされている。
その宗教活動の反社会性や信者の家庭で起こっている悲劇的な事態がクローズアップされている。
そして、政治家が広く絡んでおり、広告塔に利用されるだけではなく、政策に影響を与えていないのか、という懸念も出ている。
しかし、その宗教の輪郭については、体系的には語られることはほとんどない。
おそらく、宗教活動を隠れ蓑に、集金活動をしいている団体だと見切られているからかも知れない。
あるいは、反社会的な活動の諸現象は問われなければならないが、宗教そのものの良し悪しは問うことはできないということなのかも知れない。
加えて、日本人の一般的宗教感(信じる対象を問わない曖昧さ)に由来するのかもしれない。
それでも、断片的に聞こえてくることから類推して、特徴を描き出すことはできるであろう。
特徴1、
ユダヤ・キリスト教的な装いを持つ。文氏はメシアであり、メシアニック団体の自覚を持って宗教活動を営んでいる。
特徴2、
その目標は現世における神の国(文王国)の実現である。その点で、いたって政治的と言える。
特徴3
統一という名称が示しているように、目標である神の国は、諸宗教の統一、政治的・文化的統一を指している。
特徴4
その統一はメシアニック団体によって実現される。そして、それに反対する勢力をサタンと呼び、憎しみの対象であり駆逐する対象とされる。
特徴5
特徴4
続く