東ロンドン

ロンドン・オリンピックのメイン会場は東ロンドンに新しく造られました。オリンピックが終わると、一帯が広大な公園となるみたいですね。

東ロンドン、イーストエンド、と言えば、産業革命と初期資本主義の歪みによって、貧民街として知られるようになった地域です。19世紀、この地域で伝道し、人々の魂と生活の改善のために労したのは、エヴァンジェリカルな諸教会・諸団体でした。救世軍はここではじまりました。そして、20世紀、世界大戦後は、貧しい移民の街となっていました。

オリンピック開催によって、生活の変化を余儀なくされた方々がたくさんおられたことと思いますが、あらゆる面で改善され、広大な公園が憩いの場として愛されるようになればいいですね。

開会式と閉会式

開会式の演出は、興味深かったです。イギリスの歴史、それは近代化の歴史そのものと言っても良いでしょうが、その歴史を辿りながら、オリンピック精神を表現していました。

オリンピックを手放しで賞賛するわけではありませんが、確かに、スポーツを通して互いに理解を深め、尊像しあうということが養われると思います。

エンターテイメントを楽しんだ人も多いと思います。イギリスらしいと言えば、そうでしょうが、これを見せられてしまうと、今後の開催国は大変でしょうね。

72歳

補欠ではなくて、法華津選手は正選手でした。すごいです。

もう、30年近く前のことです。堺にいたとき、隣の家に陶器さんという馬術の選手が住んでおられました。私と同年配ではなかったかと思います。オリンピックにも出場したことがあります。その当時、法華津選手はすでに40歳前後になっておられた分けです。

浜松にいたとき、息子が乗馬をならっていました。筋は悪くなかったと・・・・親バカでしょうか。その当時、一緒にアメリカに行って、あるご家庭にお世話になりました。馬が2頭おり、その家のお母さんと一緒に、息子が2時間ほど走ってきました。一方はアメリカンスタイル、もう一方はイギリススタイルです。その家のお孫さんが、息子を見てオリンピックに出たら良いよ、と言ってなごませてくれました。

私も馬に乗せてもらいました。一歩も動きません。相手にされなかったようです。

法華津さん、まだまだ頑張ち続けてください。

表彰式

日本の女子サッカーは頑張りました。イタリアに勝ったときは、すごい、と思いました。明らかにイタリア選手のほうが個の力は上でした。優勝してもおかしくないチームでしたね。

表彰式での振る舞いが、話題になりました。少しはしゃぎすぎて、メダル授与者を無視して礼儀を失した選手が見受けられました。

「から騒ぎ」と評する人がいます。金メダルを取れなかった悔しさの裏返しということでしょうか。澤選手は立派でしたね。銀メダルをかみしめているように感じました。

ツイッターをのぞいてみました。賛否両論で、頑張って銀メダルをとったのだからいろいろうるさく言うのはおかしいとか、金メダルが取れなかったけれどもあの笑顔を観ることができてホッとした、というような同情論が多く見られました。わたしは同情論には組しません。スポーツマンシップから外れていると思います。

監督が謝罪表明をされました。これは良かったと思います。選手も守られました。

レスリングのエジプト選手

20数年ぶりに男子フリースタイル・レスリングで日本人選手が金メダルをとりました。良かったですね。

その決勝の相手はエジプト人選手でした。後日談として聞こえてきたことですが、試合前、お腹をこわして1時間の間に6度もトイレに飛び込んだ、という有り様だったとか。それがなかったら、もっとアグレッシブに試合ができたのに、とコーチが嘆いていたそうです。

その話を聞き、わたしは、試合中に下痢になってしまったら、どうするんだろう、どうなってしまうのだろう、と考え始めてしまい、夜も眠れません。・・・・・冗談です。

水泳と陸上

私は中学生のとき、水泳部と陸上部と野球部に所属していました。水泳は平泳ぎ、陸上はハードルの短距離の選手でした。(砲丸投げではありません。)それで、水泳も陸上も興味があります。

平泳ぎで金メダルをとったハンガリーの選手は、泳法違反ぎりぎりの泳ぎ方をしたようです。平泳ぎは足の甲で水を捕らえてはいけないのですが、飛び込み後、そして、ターン後に、ドルヒンキックを1度しか許されないところを3度していたそうです。ご本人も認めていますが、水中なので判定しにくいところがあり、違反には問われなかったようです。他の選手も多かれ少なかれ同じようなことをしているのでしょう。

北島選手は、個人のメダルを逃しましたが、その点では見事だったと思います。規定通りでした。

ハードルの金メダル候補だった中国選手が今回もダメでした。残念。綺麗なハードリングをする人ですが、ほんのちょっとのタイミングのズレが致命傷になるのでしょう。確かにハードルは難しいです。歩幅とスピードを上手にコントロールして加速しながらハードルを越えていくわけです。もっと注目しても良い競技ではないかな、と思います。

ソウルの教会保育園で

ある保育園を訪ねました。礼拝中でしたが、プロジェクターを使って先生がお話しをしておられました。

プロジェクターが映し出していたのは、金メダルをとった柔道の韓国選手です。試合の前にお祈りをしている姿、試合後にお祈りをしている姿、金メダルをもらってそれを神さまに献げるようにしてお祈りをしている姿が、写真に撮られており、その3つの写真を用いて、お祈りについて、感謝について、人の働きについて、具体的にお話しをしていた、ようでした。

小さな子どもたちでしたが、よくお話を聞き、反応していました。

返し技

柔道男子監督の篠原さんは、思い出すと、返し技が理解されずに銀メダルに泣いたことがありました。その後、返し技についての認識が深まり、ロンドン・オリンピックの審判はずいぶん向上していたと思います。

その返し技ですが、今オリンピックで日本選手は苦戦しました。

プレッシャー

プレッシャーと戦っていた人、それに打ち勝った人、さまざまでした。プレッシャーというのは、文字通り、選手の心と体をプレスして、力を押し殺してしまうようですね。

プレッシャーは感じません、と言っていた体操の内村選手も例外ではなかったようですね。恐ろしや、プレッシャー。ですが、それが無ければ、良いパフォーマンスも生まれてこないようです。どうすれば良いのでしょうが。いろいろな選手の対処法を聞いてみたいものです。

体操の内村選手、個人総合で調子を取り戻して金メダルは見事でした。

 

 

サッカーは体力勝負だった?

男子も女子も日本は頑張りましたね。

スペインを男子チームが負かしたときは、びっくりしました。前評判は、スペインが断トツで、残りの3チームが予選リーグ突破残り1枠を争うことになる、ということでした。その前提で、日本はどう戦うかという番組がNHKBSで放映されたりもしました。ところが、思わぬことが起こりました。スペインは予選リーグを敗退、しかも1勝もできずにでした。

スペイン戦に照準をあわせていた日本、優勝を見据えて予選を戦おうとしていたスペイン、コンディションの作り方が違ったのでしょう。

それにしても、勝ち抜いていくためにはあのハードスケジュールを乗り越えていかなければなりません。日本チームは、準々決勝が1つの山場と捉えていたようで、見事エジプトを負かすことができましたが、そこで力尽きてしまったという感じでした。準決勝では足がピタリと止まり、3位決定戦もスタミナ切れでした。良いチームだったと思いますし、良くやったと思いますが、勝ち上がっていく体力が足りなかったということでしょう。体力を消耗する戦い方だったとも言えます。

4位は残念でしたが、日本も面白いサッカーをするようになりました。観ていて楽しかったです。

 

ロンドン・オリンピックをTVで観ての感想を

書き留めておこうかと思います。

オリンピック是非論はさておき、スポーツ好きの私には睡眠時間を奪われる2週間強でした。途中、数日間、ソウルに滞在して日本選手の活躍を観ることができませんでしたが、韓国の方々のロンドン・オリンピック体験に出会いました。それも含めて、感想を書き留めておこうかと思います。