Arma virumque cano, Troiae qui primus ab oris Italiam.

ウェルギリウスの『アエネーイス』の最初の段落その①です。

原文:

Arma virumque cano, Troiae qui primus ab oris Italiam.

文法的解釈:

  1. Arma:

• 名詞(中性・複数・対格)

• 意味:「武器」または「戦争」を象徴的に指す。

  1. virumque:

• virum: 名詞(男性・単数・対格)、「男」または「英雄」。

• -que: 接続詞(後置型)、「~と」の意味を付け加える。ここでは「武器と男」と並列させている。

  1. cano:

• 動詞(1人称単数・現在・能動態・直説法)

• 意味:「歌う」または「語る」。語り手が「歌う」対象を明示する。

  1. Troiae:

• 名詞(女性・単数・属格)、「トロイアの」。属格として「トロイアから」という解釈が可能。

  1. qui:

• 関係代名詞(男性・単数・主格)、「~する者」。

• 文中では「その男」を修飾し、続く動詞に主語として機能する。

  1. primus:

• 形容詞(男性・単数・主格)、「最初の」。関係代名詞 qui に係り、「最初に~した者」となる。

  1. ab oris:

• 前置詞 ab(奪格支配)+ 名詞 oris(女性・複数・奪格、「海岸」)。

• 「~から海岸より」という意味。

  1. Italiam:

• 名詞(女性・単数・対格)、「イタリア」。動詞 cano の目的語の一つ。

逐語訳:

「武器と男を私は歌う、トロイアの海岸から最初にイタリアへ(赴いた者を)。」

意訳:

「私は歌う、トロイアの海岸を発ち、初めてイタリアへと辿り着いた英雄とその戦争について。」

この冒頭は、英雄アイネイアスの冒険とローマの建国を語る叙事詩『アエネーイス』の始まりを告げる有名な一文です。