牧師のブログに、受難節の小さな黙想と言えば言えなくない小文を載せました。題は「聖書黙想の楽しさ」です。以下にご紹介します。
先週の分区教会交流会の前半は共同聖書黙想でした。聖書箇所はルカによる福音書23章39ー43節が取り上げられ、①進行役の石井牧師によるガイダンス、②個人黙想、③分団での分かち合い、という流れで行われました。
あらためて思わされたのは、一緒にバイブルリーディングに取り組む、聖書を囲む会話の楽しさでした。そこに何が書かれているのか、分かって解らない(解って分からない、かな?)のが聖書ですが、読んで感じたことを紹介しあいながら聖書テキストの不思議さ、あるいは、味わい深さに気づかされていきました。
私の心に最終的に残ったのは「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる。」というイエス様のお言葉です。語りかけられているのはイエス様の隣で十字架に磔になっている犯罪人です。その現実を離れてこの人の今日はないのに、イエス様は「わたしと一緒に楽園にいる。」と仰って、磔刑場と楽園を結んでおられるわけです。この明確な結びつきに気づかされ、イエス様の不思議なお言葉にわたしの心は、謂わば磔られて、離れなくなったのでした。