3月16日にも、科学史の流れの中で象徴的な出来事がいくつかあります。
ここではこれまでと同じく
①近代科学 → ②基礎科学 → ③宇宙探査
という三つの流れで見てみます。
① 1926年3月16日
液体燃料ロケットの初飛行
— 近代宇宙工学の出発 —
この日、アメリカの発明家
Robert H. Goddard
は、世界初の液体燃料ロケットの飛行に成功しました。
実験が行われたのはアメリカ・マサチューセッツ州の農場でした。
ロケットは
高さ:約2.5 m 飛行時間:約2.5秒 到達高度:約12 m
という小さな飛行でした。
しかし、この実験には決定的な意味がありました。
それまでのロケットは
火薬ロケット
でしたが、ゴダードは
液体燃料(液体酸素+ガソリン)
を用いる方式を考案しました。
この方式は
推力制御が可能 長時間燃焼が可能 高速飛行が可能
という特徴を持ちます。
つまりこの実験は
現代ロケットの原型
でした。
この技術は後に
V2ロケット 人工衛星 月ロケット 惑星探査機
へと発展していきます。

② 1802年3月16日頃
電磁気研究の進展(初期電磁現象研究)
— 基礎科学の深化 —
19世紀初頭は
電気の研究
が急速に進んだ時代でした。
この頃の研究者の一人が
Humphry Davy
です。
デービーは巨大な電池を使い、
電気分解 金属の単離 電気と化学の関係
を研究しました。
この研究は
電気化学
という新しい分野を生み出しました。
さらにこの流れは
Michael Faraday の電磁誘導 電動機 発電機
へとつながります。
つまりこの時代は
電気 → エネルギー技術
という科学革命の入口でした。

③ 1966年3月16日
宇宙船ドッキング成功(ジェミニ8号)
— 宇宙探査の時代 —
NASAの宇宙船
Gemini 8
はこの日、
世界で初めて
宇宙空間でのドッキング
に成功しました。
宇宙飛行士は
Neil Armstrong David Scott
でした。
宇宙船は無人ロケット
Agena
と接続されました。
これは人類にとって非常に重要な技術でした。
なぜなら月飛行では
宇宙船同士の接続
が不可欠だったからです。
実際、この技術は後の
アポロ月面着陸 宇宙ステーション 国際宇宙ステーション
などの基礎技術になります。

3月16日の科学史まとめ
年
出来事
科学史的意味
1802
電気化学研究
電気エネルギーの理解
1926
液体燃料ロケット
宇宙工学の誕生
1966
宇宙ドッキング
宇宙航行技術
これらを並べると科学史は
エネルギー(電気)
→ 推進(ロケット)
→ 宇宙航行
という流れで進んできたことが見えてきます。