かつて3月15日に起こった出来事

3月15日にも、科学史の流れの中で意味深い出来事がいくつかあります。ここでは、これまでと同じように

①近代科学の成立 → ②基礎科学の深化 → ③宇宙探査

という三つの流れで見てみます。

① 1657年3月15日頃

真空実験の公開(真空ポンプ研究の広がり)

— 近代科学の成立 —

17世紀ヨーロッパでは「真空は存在しない」というアリストテレス以来の考えが強く残っていました。

しかしこの時期、ドイツの科学者

Otto von Guericke

が開発した真空ポンプによって、空気を抜いた容器を作る実験が広く知られるようになります。

特に有名なのは後の

マクデブルク半球実験

です。

二つの半球の内部を真空にすると、

外側の大気圧によって強く引き付けられ、

馬の力でも引き離せないことが示されました。

この研究は

大気圧の理解 気体物理 真空技術

へとつながり、近代科学における

「空気もまた物質である」

という理解を確立しました。

② 1937年3月15日

ナイロン研究の成果が広く知られる

— 基礎科学の深化 —

アメリカの化学会社

DuPont

の研究チームは、この頃

ナイロン(合成ポリアミド)

の実用化に成功します。

研究を率いたのは化学者

Wallace Carothers

でした。

ナイロンは

石炭 空気 水

といった原料から作られる人工繊維です。

その特徴は

強い 軽い 腐らない

という点でした。

この発明は

合成繊維 プラスチック 高分子化学

の発展を促し、

自然素材 → 人工素材

という材料科学の大きな転換をもたらしました。

③ 2004年3月15日

火星探査ローバーの観測成果が発表

— 宇宙探査の時代 —

NASAの火星探査機

Spirit rover

Opportunity rover

の観測結果がこの頃発表されました。

その中でも重要だったのは、

火星にかつて水が存在した証拠

の発見です。

岩石の分析から、

水による鉱物変質 堆積構造 塩類鉱物

などが確認されました。

これによって火星は

完全に乾いた惑星

ではなく、

かつて水環境を持っていた世界

である可能性が強まりました。

これは

火星生命研究 惑星進化 将来の有人探査

へとつながる重要な発見でした。

3月15日の科学史まとめ

出来事

科学史的意味

1657

真空実験の普及

大気と気体物理の理解

1937

ナイロン研究

人工材料の時代

2004

火星水証拠

惑星生命研究

この三つを並べると科学は

空気(地球の環境)

→ 物質(材料科学)

→ 惑星(宇宙環境)

というスケールで広がってきたことが見えてきます。

もしよければ、

3月15日の科学史三部作(水彩または油絵シリーズ)

真空実験 ナイロン合成 火星ローバー

を横長の連作イラストとして描くこともできます。

並べるとかなり美しい科学史の流れになります。