2月1日は、科学が「前へ進む」だけでなく、進み方そのものを問い直す出来事も重なっている日です。ここでは分野の異なる3件を選び、背景と意味を添えてまとめます。

1958年2月1日|人工衛星「エクスプローラー1号」打ち上げ成功
アメリカ初の人工衛星「Explorer 1」は、2月1日(GMT)に軌道投入に成功します(米東部時間では1月31日夜)。
ここで重要なのは「初成功」という記録だけではなく、衛星が“測定の道具”として宇宙に持ち込まれた点でした。搭載機器のデータから、地球周辺の強い放射線帯(ヴァン・アレン帯)が見いだされ、宇宙は「空っぽの外側」ではなく、環境を持つ空間として理解され始めます。
以後の有人飛行・通信衛星・観測衛星の設計に、「宇宙天気」「放射線」「軌道上環境」という視点が必須になっていきました。

1946年2月1日|ENIACの報道向け発表(“計算機”が社会に姿を現す)
ENIACはしばしば「2月14日の公開」で語られますが、2月1日に**記者会見(press conference)**が行われた、と記録されています。
この出来事の重みは、「計算」が研究室や手計算の延長ではなく、電子回路によって機械化されるという転換が、社会へ向けて言語化されたところにあります。
ただし、一般に大きく報じられたのは2月14日前後の“公開”で、政府の発表やデモが「計算の時代が変わる」空気を広げました。
つまり2月1日は、完成した機械の性能以上に、「計算を公共の技術として扱う」入口になった日、とも言えます。

2003年2月1日|スペースシャトル・コロンビア号空中分解事故
コロンビア号は帰還(再突入)中に空中分解し、7名の乗員が犠牲となりました。
原因として指摘されたのは、打ち上げ時に外部燃料タンク由来の破片が左翼前縁を損傷し、その損傷が再突入時に致命傷となったことです。
この事故が残した科学技術史的な影響は、技術的対策(熱防護材や点検方法)だけでなく、
兆候の解釈 組織内の意思決定 不確実性の扱い といった、安全工学・ヒューマンファクターの側面が「宇宙開発の中核」になった点にあります。宇宙は、性能競争だけでは渡れない、という現実が改めて刻まれました。
必要なら、今日の3件もこれまでと同じ流れで
各1枚の横長水彩イラスト にして揃えられます。どれから描きましょうか。