1月26日は、科学史の中でも印象的な出来事がいくつも重なっています。ここでは科学・技術・自然科学の観点から、とくに意味の大きい3件を、背景と意義を含めて解説します。
① 1926年1月26日
世界初の公開テレビ実験(機械式テレビ)
1926年1月26日、スコットランド出身の発明家 ジョン・ロジー・ベアード は、ロンドンで世界初となる公開のテレビ映像実験に成功しました。
これは「テレビ」が単なる理論や私的実験ではなく、公的に実演可能な技術として認められた最初の瞬間でした。
ベアードの装置は、現在の電子式テレビとは異なり、ニプコー円盤を用いた機械式走査方式でした。解像度は非常に低く、白黒で不鮮明でしたが、
人間の顔を 離れた場所へ 動く映像として送る
ことに成功した点が画期的でした。
📌 科学史的意義
「見る通信(visual communication)」の現実化 映画・放送・情報メディア科学の起点 のちの電子工学・映像工学への橋渡し
今日のテレビ、配信、ビデオ会議の原点が、この1月26日にあります。

② 1962年1月26日
月探査機「レンジャー3号」打ち上げ
1962年1月26日、アメリカの NASA は、月探査計画の一環として無人探査機レンジャー3号を打ち上げました。
これは、人類が月を直接探査しようとした初期の本格的挑戦の一つです。
レンジャー計画の目的は、
月面に衝突する直前まで 連続写真を地球へ送信する
というものでした。しかしレンジャー3号は、軌道計算の誤差により月を外れ、太陽周回軌道へと去ってしまいます。
📌 失敗の科学的価値
このミッションは成功とは言えませんでしたが、
惑星間航行の誤差要因 深宇宙通信の難しさ 誘導・制御技術の改良点
を明確にし、その後のレンジャー7号(1964年)の成功や、最終的にはアポロ計画へとつながりました。
👉 科学は「成功」だけでなく、失敗を記録し学習する体系であることを示す好例です。

③ 2001年1月26日
インド西部グジャラート地震(地球科学)
2001年1月26日、インド西部の グジャラート州 を震源とする**大地震(M7.7)**が発生しました。
インドの共和国記念日に起きたこの地震は、20,000人以上の犠牲者を出し、近代インド最大級の自然災害となりました。
地震は、ヒマラヤ造山帯から離れた安定大陸内部で発生し、
「プレート境界以外でも巨大地震は起こる」 古い断層の再活動の危険性
を地球科学者に強く印象づけました。
📌 科学的・社会的意義
大陸内部地震研究の進展 耐震工学・都市計画の見直し 防災科学と社会制度の連携の必要性
自然現象の理解が、人命と社会構造を守る科学へ直結することを示した出来事です。
