1) 1556年|陝西大地震(嘉靖大地震)
何が起きた?
1556年1月23日(当時の暦・換算に基づく日付として)に中国の陝西・周辺で巨大地震が発生し、推定で約83万人規模の甚大な人的被害が出たと伝えられます。
なぜ重要?(科学・技術史の意味)
地震の「規模」だけでなく、**地形(黄土=レス)と住居形態(窰洞など)**が被害を増幅しうることが、後世の歴史地震研究・防災の基本テーマとして語られてきました。近代以前の災害でも、記録を手がかりに“リスクの条件”を読み解くという点で、重要な参照事例です。

2) 1849年|ブラックウェル、医学博士号取得
何が起きた?
1849年1月23日、エリザベス・ブラックウェルが医学学位(M.D.)を授与され、米国で初めて女性として医学博士号を得た人物として記録されます。
なぜ重要?(科学史の意味)
医学が“科学としての制度”(教育・臨床・専門職コミュニティ)を整えていく時代に、参入障壁が揺らいだことは大きいです。研究も臨床も、担い手が増えれば観察・検証・改善の回転が上がる。ブラックウェルの達成は、医療の近代化の文脈で「誰が専門知にアクセスできるか」を変えていく節目として位置づけられます。

3) 1960年|トリエステ、チャレンジャー・ディープ到達
何が起きた?
1960年1月23日、米海軍のバチスカーフTriesteが、マリアナ海溝の最深部チャレンジャー・ディープの海底に到達しました(有人・無人を含め“最深部到達”の画期として整理されます)。
なぜ重要?(科学・技術史の意味)
深海は「推測するしかない領域」から、現地で測り、観察できる領域へ変わりました。1万m級の水圧に耐える耐圧殻、浮力材、通信・回収運用など、深海工学の“現実の条件”を突きつけ、以後の深海探査(有人・無人)と海溝科学の前提を作った出来事です。
