1) 1840年|ウィルクス探検隊が東南極沿岸を視認・測量
何が起きた?
米国探検遠征(United States Exploring Expedition)の一員だったチャールズ・ウィルクスが、1月19日に東南極の沿岸部を視認し、海岸線の把握(記録・測量)を進めたとされます。後にこの一帯は「Wilkes Land」と呼ばれるようになります。
なぜ重要?(科学史の意味)
当時の南極は「存在は推測されても、地図として確定していない」領域でした。ここで重要なのは“到達した”より、航海術(天測・測量)で位置と海岸線の情報が積み上がり、地理知が更新される点です。探検が科学(地理学・海洋学・気象観測)のデータ収集装置として機能し始める、典型的な局面でもあります。

2) 1883年|架空線を用いた電灯配電システムが稼働開始(ロゼル)
何が起きた?
1883年1月19日、ニュージャージー州ロゼルで、架空線(電柱の上を通す配線)を使った電灯供給システムが稼働を開始した、という記録があります(トーマス・エジソンの実験として説明されます)。
なぜ重要?(科学・技術史の意味)
電気は「発電できる」だけでは社会を変えません。ポイントは、発電所→配電→多数の家庭や街灯へという“系”を成立させることです。架空線による配電が実用的に動き始めると、電気が「工場や限られた設備」から「街区・生活」へ降りていき、電気工学がインフラ工学になります。照明はその最初の大規模ユースケースで、都市の夜・安全・労働時間・商業活動を一気に変える入口になりました。

3) 2006年|ニュー・ホライズンズ打ち上げ
何が起きた?
2006年1月19日、NASAの探査機New Horizonsが打ち上げられました。冥王星系のフライバイ探査(2015年)に成功し、その後さらにカイパーベルト天体アロコス(Arrokoth)へ到達する道を開いたミッションの出発点です。
なぜ重要?(科学史の意味)
冥王星は長く「遠すぎて、点にしか見えない」対象でした。ニュー・ホライズンズは、“遠隔観測の天体”を“地形と大気を持つ世界”として扱える段階へ引き上げました。 また、冥王星以遠(カイパーベルト)は太陽系形成の“残骸の保管庫”でもあります。探査機がそこへ行けること自体が、太陽系史の研究(氷・有機物・衝突史)を現地データで語れるようにした、という意味で大きいです。
