1) 1773年|クック、南極圏を初横断(地理・海洋・氷の“科学データ”が揃い始める)
何が起きた?
第2回航海中のクックが、1773年1月17日に南極圏を越えました。航海は「未知の南方大陸(Terra Australis)が温帯にある」という当時の想定を検証する目的も強く、南緯の高い海域を系統的に探査しました。
なぜ重要?(科学史の意味)
これは“冒険”というより、地球規模の仮説検証でした。広域の航跡で「温帯に巨大大陸がある」という想定を大きく後退させ、地理学・地球観を更新します。 航海中、海水温の測定などの「科学実験」を続け、氷・海水・気象への観察が蓄積されました。こうした記録は、後世の海氷研究や南大洋の環境史の材料にもなっています。

2) 1994年|ノースリッジ地震(“想定以上の揺れ”が耐震・地震学を押し上げる)
何が起きた?
1994年1月17日未明、ロサンゼルス近郊でM6.7のノースリッジ地震が発生。短時間でも強い揺れで大きな被害が出ました。
なぜ重要?(科学・技術史の意味)
地震学的に特筆されるのは、観測された地動が非常に大きかった点です。USGSは、**当時“世界記録級”の水平最大加速度(約1.8g)**などが耐震設計・ハザードマップを再考させた、と整理しています。 工学的には、構造物や接合部(特に鉄骨接合など)の損傷が問題化し、設計規準・補強方針・観測網の見直しが進みました。「何が壊れたか」を詳細に記録してモデル化する、現代の地震工学の典型的な進み方を示した事件です。

3) 1995年|阪神・淡路大震災(都市直下の横ずれ断層が突きつけた課題)
何が起きた?
1995年1月17日早朝、淡路島〜阪神間の活断層系(野島断層など)に関わる地震が発生し、都市部で甚大な被害を生みました。
なぜ重要?(科学・技術史の意味)
地震学的には、複雑な断層帯・都市近接・浅い震源という条件が重なり、「内陸活断層地震の危険度評価(どこがどれだけ危ないか)」を現実の問題として突きつけました。USGSの技術的整理でも、発生域の断層条件やプレート境界(南海トラフ)との地理的関係を含めて論じられています。 工学・防災の面では、橋梁・高速道路などの被害が「設計思想・施工・維持管理・冗長性」を問い直し、耐震補強・観測・被害調査の体系化が加速しました(都市を“実験場”にしてしまった、痛みを伴う転機)。
