かつて8月17日に起こった出来事

以下、「Year | Event」 形式でまとめた 8 月 17 日に起こった人文学(歴史・文学・文化・社会)関連の主な出来事 10 件 です。

1498

チェーザレ・ボルジアが枢機卿を辞職し、フランス王ルイ12世からヴァランティノワ公に叙任 ― ルネサンス期の教皇権・世俗権力の結合を象徴する転機。

1560

スコットランド議会がカトリック教会を廃し、長老派プロテスタントを国教に制定 ― 宗教改革が北方で制度化され、英語圏の宗教・文化地図を塗り替える。

1807

ロバート・フルトンの外輪蒸気船〈ノース・リバー・スチームボート(クレアモント号)〉が商業運航を開始 ― 交通革命と産業化時代のモビリティ観を一変。

1896

クロンダイク川流域で金鉱が発見され、ゴールドラッシュが勃発 ― 移民ブームと自然観を刺激し、ロンドンやジャック・ロンドンらの文学に影響。

1915

ユダヤ系工場長レオ・フランクが米ジョージア州でリンチ殺害される ― アメリカ南部の人種・宗教差別と司法制度への批判が高まる契機。

1945

スカルノとハッタがインドネシア独立を宣言 ― 脱植民地化とアジア民族主義の画期となり、のちのバンドン精神へも連なる。

1945

ジョージ・オーウェルの風刺小説『Animal Farm』が初版刊行 ― 全体主義批判の古典として20世紀文学史に大きな足跡を残す。

1947

インド・パキスタン両ドミニオンの国境線〈ラドクリフ線〉が公表 ― 宗教を軸とする分離独立の象徴となり、サブカルチャーと記憶政治に影響。

1953

南カリフォルニアで第1回〈ナルコティクス・アノニマス〉例会が開催 ― 依存症回復プログラムの国際的モデルが誕生。

1962

ベルリンの壁越えを試みた青年ピーター・フェヒターが射殺される ― 冷戦下の分断と人権問題を世界に強烈に印象づけた事件。

これらの出来事は、宗教改革から脱植民地化、文学表現、社会運動に至るまで、人類の文化的・政治的転換点として記憶されています。気になる項目があれば、一次史料や関連作品のご紹介などもお手伝いできますので、遠慮なくお知らせください。