かつて7月19日に起こった出来事

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ローマ大火 が発生(または本格化)、6日間にわたり市域の半分以上を焼失。都市計画・帝政プロパガンダ・キリスト教迫害の転機となった。

711

グアダレテの戦いでウマイヤ朝軍が西ゴート王ロデリックを破り、イベリア半島イスラム統治の端緒を開く。イスラム=キリスト教邂逅史の画期。

1553

“九日間女王”ジェーン・グレイの政権が崩壊し、メアリー1世が正式にイングランド女王として承認。宗派対立と王位継承争いの象徴的事件。

1848

米ニューヨーク州で セネカフォールズ女子権大会 が開幕。〈宣言書〉採択を通じ女性参政権運動の出発点となる。

1870

フランスが プロイセンに宣戦布告し、普仏戦争が勃発。ドイツ統一・第三共和政成立・ベルサイユ体制へ連なる近代国民国家再編の引き金。

1940

ベルリンでヒトラーが 「最後の理性への訴え」演説 を行い、英本土への和平呼び掛けと将官大量昇格を宣言。ナチ宣伝と第二次大戦外交の節目。

1969

アポロ11号 が月周回軌道に投入。人類初の月面着陸を目前に控え、宇宙観と地球意識を刷新した瞬間。

1979

サンディニスタ革命 が勝利しマナグア陥落。長期独裁のソモサ体制が崩壊し、中米革命運動と冷戦外交の象徴事件に。

1980

ボイコットの渦中で モスクワ五輪 が開幕。スポーツと国際政治の緊張関係を浮き彫りにし、オリンピック史の転換点となった。

1992

シチリア州パレルモで判事 パオロ・ボルセリーノ がマフィアの爆弾テロにより暗殺。イタリア司法と市民社会の「反マフィア運動」を決定的に加速。

これらの出来事は、都市史・宗教衝突・王権政治・ジェンダー運動・国民国家形成・プロパガンダ研究・宇宙人文学・革命史・スポーツと国際関係・記憶文化と司法倫理など、多面的に「7月19日」が人文学史に刻んだ節目を示しています。