1904
〈ブルームズデー〉誕生:ジェイムズ・ジョイスが小説『ユリシーズ』の舞台に定めた日。ジョイス自身がノラ・バーナクルと初めてデートした 6 月 16 日をダブリン市民が祝う文学祭となり、朗読会や仮装で「一日を小説の時間軸で追体験」する行事が世界的に広がった。

1955
ディズニー長編『わんわん物語』世界初上映:ロサンゼルスのエル・キャピタン劇場でプレミア。シネマスコープ初の劇場用アニメで、翌週からの一般公開に先駆け“パナビジョン級”ワイド画面の魅力を披露した。
1960
ヒッチコック映画『サイコ』NYプレミア:6 月 16 日、ニューヨークで公開。シャワー・シーンをはじめ心理サスペンスの手法を刷新し、ホラー映画の規範を塗り替えた。
1967
モントレー・ポップ・フェスティバル開幕(6/16–18):ヒッピー文化の聖典的イベントで、ジャニス・ジョプリン、ジミ・ヘンドリックス、ザ・フーの米国デビュー舞台に。夏の野外ロック・フェスの原型を築いた。
1978
青春ミュージカル映画『グリース』全米公開:オリビア・ニュートン=ジョン&ジョン・トラボルタ主演。初週興収を制し、50 年代レトロブームとダンス・ミュージカルの再興を牽引。
1989
『ゴーストバスターズ2』ワイド公開:2,410 館で封切られ、週末 2,950 万ドルのシリーズ最高オープニングを記録。80 年代 SF コメディ旋風の続編熱を象徴。
1995
映画『バットマン・フォーエヴァー』公開:ジョエル・シュマッカー監督、ヴァル・キルマー版バットマンがデビュー。興収 3 億 3,600 万ドル超で DC 映画を90年代流ポップにリブート。
2002
『リロ&スティッチ』ワールドプレミア:エル・キャピタン劇場でハワイアン・レッドカーペット。斬新な“家族+エイリアン”設定とウォーターカラー背景が高評価を呼び、のちに巨大フランチャイズへ。
2017
ロード『Melodrama』発表:ニュージーランド発シンガーが 2nd アルバムをリリース。10 代終盤の孤独とカタルシスを描くコンセプト作が批評家年間ベストを席巻し、ポップとインディーの境界を更新。
2023
ピクサー長編『エレメンタル』米公開:オリジナル IP としては低調スタートも口コミで息を吹き返し、最終興収 4.9 億ドルの“スリーパー・ヒット”に。多様性と移民メタファーを扱い、新世代ピクサー像を提示した。
6 月 16 日は、ジョイスの革新的文学からアニメ、ロック・フェス、ハリウッド超大作、現代ポップまで、1 世紀以上にわたり文化の転換点が次々と重なった日付だとわかります。