以下の表は、6月10日に起こった〈文化・芸術・エンターテイメント〉分野の代表的出来事を年代順に10件まとめたものです。
1865
ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』 がミュンヘン王立歌劇場で初演。近代音楽に決定的な影響を与えた和声革命作が産声を上げる。
1922
『オズの魔法使』で知られるスター、ジュディ・ガーランド誕生(ミネソタ州グランドラピッズ)。後に映画/舞台ミュージカル黄金期を象徴する存在へ。

1964
ビートルズが初のワールド・ツアー中に香港プリンセス劇場で公演。東アジアに“ビートルマニア”熱を伝播し、ロックの地球規模拡張を印象づける。
1966
ジャニス・ジョプリンがビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーとともにサンフランシスコのアヴァロン・ボールルームで初ステージ。サイケデリック・ロックと女性ボーカル像を刷新。
1975
イーグルスのアルバム『One of These Nights』発売。バンド初の全米1位アルバムとなり、カントリー・ロックをメインストリームへ押し上げる。
1977
Apple II の初出荷が開始。家庭用パソコン文化を開き、ゲームやDTPなど「個人がつくるデジタル娯楽」の基盤を築く。
1982
スティーヴン・スピルバーグ監督の映画 『E.T.』 がロサンゼルスでプレミア上映。ファミリー向けSF映画として歴代興収記録を塗り替え、ポップカルチャー現象に。
1982
スティーヴン・キング『ダーク・タワーⅠ:ガンスリンガー』 刊行。ダーク・ファンタジーとウエスタンを融合した長篇シリーズが幕を開ける。
1994
アクション映画 『スピード』 が全米公開。「時速50マイル以下で爆発」という高コンセプトで大ヒットし、キアヌ・リーブスをトップスターへ押し上げた。
2018
第72回トニー賞(ラジオシティ・ミュージックホール)開催。『The Band’s Visit』が作品賞ほか10冠を獲得し、現代ブロードウェイの多様性を象徴。
以上が6月10日に起こった主なカルチャーの節目です。時系列に並べると、オペラからパソコン、映画、ブロードウェイまで、表現領域が広がっていく流れが見えてきますね。