マルティアリスのエピグラムと古代ローマ ⅩⅩ

マルティアリスの有名な風刺エピグラム(風刺詩)の1つで、学者を風刺したものを紹介します:

“Scribere te quae vix intellegat ipse Modestus Et vix Claranus, quid rogo, Sexte, iuvat? Non lectore tuis opus est, sed Apolline libris: Iudice te maior Cinna Marone fuit. Sic tua laudentur sane: mea carmina, Sexte, Grammaticis placeant et sine grammaticis.”(Epigrammata, X.21)

Claude3.5Haikuによる翻訳


この詩の文法的分析と翻訳を提供します:

文法的分析:

  • 全体的に2音節詩脚(ダクティロス)で書かれた詩
  • 各行は6音節(ヘクサメトロス)
  • 呼格(Sexte)の使用
  • 対比的な文体を使用

文法的特徴:

  • 1行目:関係代名詞「quae」
  • 2行目:疑問詞「quid」
  • 3行目:奪格(Apolline)
  • 5-6行目:接続法(laudentur)

翻訳:

「モデストゥスさえ理解し難く、クララヌスさえ解読困難な文章を、
セクストゥスよ、何のために書くのか、と私は問う。
君の書物に必要なのは読者ではなく、アポロンだ。
君の判断では、キンナはマローネより偉大だった。
そうだ、君の作品は称賛されるべきだ。せめて私の詩は、
文法家たちにも、文法家でない者たちにも喜ばれますように。」

意味:
批評的で皮肉な詩で、難解な文学作品を批判している。

古代ローマにおける学問


古代ローマは、軍事力だけでなく学問においても発展を遂げた文明でした。ローマの盛んな学問分野は、ギリシャ文化の影響を強く受けており、次のような分野が挙げられます。

哲学:

  • ストイック哲学: ゼノン、エピクテトス、マルクス・アウレリウスなどが有名。運命を受け入れること、理性的な生活、徳を高めることを重視する思想。
  • エピクロス哲学: エピクロスが提唱。快楽を求めること、苦しみから逃れることを重視する思想。
  • プラトン哲学: ソクラテスやアリストテレスの弟子であるプラトンの思想。理念世界、魂の不滅などを論じている。

文学:

  • 詩: ホラティウス、ウェルギリウス、オウィディウスなどが有名。叙事詩、抒情詩、喜劇などが盛んに書かれた。
  • 演劇: プラウトゥス、テルエンティウスなどが有名。ギリシャ喜劇の影響を受けながらも、ローマ独自の喜劇が発展した。
  • 歴史: タキトゥス、リウィウス、ユスティヌスなどが有名。ローマの歴史、文化、人物などを記録した。

法律:

  • ローマ法: ローマ帝国の法体系。市民法、自然法、万民法など、後のヨーロッパ法に大きな影響を与えた。

医学:

  • ガレノス: 古代ローマの医師。解剖学、生理学、治療法などを研究し、その成果は中世まで長く受け継がれた。

数学:

  • ユークリッド幾何学: ユークリッドが著した『原論』は、数学の基礎を築いた重要な著作。
  • アルキメデス: 数学者、物理学者、発明家として有名。円周率の近似値を求めるなど、数学に大きく貢献した。

建築:

  • ローマ建築: コロシアム、パンテオン、フォロ・ロマーノなど、壮大な建築物が多く残されている。アーチやドームなどの技術が発展した。

その他:

  • 天文学、地理学、音楽なども盛んに研究されていた。

ローマの学問は、ギリシャ文化の継承に加えて、ローマ独自の文化や社会状況を反映した特徴を持っていました。ローマの学問は、中世ヨーロッパの学問に大きな影響を与え、現代の私たちにもその遺産は受け継がれていると言えるでしょう。

現存する文学作品


古代ローマの文学作品のいくつかは現存しており、今日でも広く読まれています。以下に、特に重要な作品や著者をいくつか挙げます。

  1. ウェルギリウス (Virgil):
  • 『アエネイス』(Aeneid): トロイ戦争からの逃避とローマの起源を描いた叙事詩で、ローマ文学の最高峰とされています。この作品は、ローマの理念やアイデンティティに大きな影響を与えました。
  1. ホラティウス (Horace):
  • 『詩集』(Odes): 自然、愛、友情、哲学などのテーマを扱った詩で、特に優れた形式とリズムが特徴です。ホラティウスは、後の詩人に多大な影響を与えました。
  1. オウィディウス (Ovid):
  • 『変身物語』(Metamorphoses): 神話や伝説を基にした物語集で、文学的なスタイルとテーマの豊かさが評価されています。ローマ神話の理解にも重要な作品です。
  1. リウィウス (Livy):
  • 『ローマ建国史』(Ab Urbe Condita): ローマの歴史を記述した作品で、紀元前8世紀からその時代までの出来事を追っています。この作品は、ローマの歴史的記録として非常に重要です。
  1. タキトゥス (Tacitus):
  • 『年代記』(Annales) および『ゲルマニア』(Germania): ローマ帝国の歴史について詳細に記述しており、特に政治や社会状況の分析が評価されています。
  1. キケロ (Cicero):
  • 演説や書簡: キケロは、政治家であり哲学者でもあり、その多くの演説や書簡が現存しています。特に倫理や政治に関する議論が豊富です。

これらの作品は、古代ローマの文化、社会、倫理観を理解する上で非常に価値があります。また、ラテン語の学習や文学研究にもおいて重要な資料となっています。


ここまでです。お付き合いくださり有り難うございました。