ベリー・ゴーディ・ジュニア「タムラ・レコード」

ベリー・ゴーディ・ジュニアは、1959年1月12日、デトロイトで「タムラ・レコード」を設立しました。

この設立は、後のモータウン・レコードの始まりとなる重要な出来事でした。ゴーディは家族から借りた800ドルを元手に、自身の音楽への情熱を事業化しました。

タムラ・レコードの名前は、1957年のデビー・レイノルズ主演の映画「Tammy and the Bachelor」からインスピレーションを得たと言われています。

設立初期の重要なアーティストには:

  • マーヴィン・ゲイ
  • スモーキー・ロビンソン&ミラクルズ
    などがいました。

1960年にはモータウン・レコードを設立し、タムラはその傘下のレーベルとなります。この流れは、後の「モータウン・サウンド」と呼ばれる革新的な音楽スタイルの確立につながり、アメリカのポピュラー音楽史に大きな影響を与えました。

タムラ・レコードの設立は、アフリカ系アメリカ人による音楽ビジネスの成功例として、また人種の壁を超えた音楽の普及という点でも、音楽史上重要な意味を持つ出来事となりました。