この詩の一節はウェルギリウスの『アエネーイス』(Aeneid)からの引用3-③で、以下のように文法的に解釈し、翻訳します:

文法解析:
- quam: 関係代名詞(対格女性単数)、「~を」の意味
- Iuno: Juno(ユーノ)、主格
- fertur: fero(運ぶ、伝える)の受動態現在形、「伝えられる」の意味
- terris: terra(土地)の奪格複数、「土地において」
- magis: より多く
- omnibus: omnis(すべての)の与格・奪格複数
- unam: unus(一つの)の対格女性単数
- posthabita: postpono(後回しにする)の過去受動分詞
- coluisse: colo(崇拝する)の完了不定法
- Samo: Samos(サモス島)の奪格
- hic:ここ(サモス島を指す)
- illius: is(彼女の)の属格女性単数
- arma: 武器、主格複数
翻訳:
「伝えられるところによれば、ユーノは、他のすべての土地よりもサモスを特に崇拝した。ここに彼女の武器があった」
文学的文脈:
この詩行は、ユーノ(ローマ神話における女神ジュノ)がサモス島を特別に愛していたことを描写しています。サモスは、ギリシャのエーゲ海に位置する重要な島で、ユーノと深い関連があったとされています。