1954年12月30日、RCA社(Radio Corporation of America)がCT-100という商品名で一般消費者向けの初の市販カラーテレビを発売しました。
当時の製品と市場の状況:
- 価格は1,000ドル(当時としては非常に高額)
- 画面サイズは12.5インチ(約32cm)
- NTSC方式のカラー放送に対応
- 生産台数は約4,000台と限られていました
技術的特徴:
- 3色の電子銃を使用したシャドウマスク方式のカラーブラウン管を採用
- 36本の真空管を使用
- カラー調整が難しく、安定性に課題がありました
歴史的意義:
- テレビ放送の新時代を切り開く画期的な製品でした
- その後のカラーテレビ普及の先駆けとなりました
- テレビ産業における技術革新の重要な転換点となりました
市場への影響:
- 高額な価格と技術的な課題から、初期の普及は限定的でした
- その後の技術改良と価格低下により、1960年代に入って本格的な普及期を迎えます
- カラーテレビの登場は、広告業界やテレビ番組制作にも大きな影響を与えました