『The Adventures of Kathlyn』

1913年12月29日に公開された『The Adventures of Kathlyn』について説明します。

この作品は、シカゴ・トリビューン紙と提携してシーリグ・ポリスコープ社が制作した13話からなる連続映画で、キャスリン・ウィリアムズが主演を務めました。

特徴的なのは以下の点です:

  1. 各エピソードが2リール(約20-30分)で構成され、2週間ごとに新しいエピソードが公開される形式を採用
  2. 各回の終わりに次回への期待を高めるクリフハンガー(宙ぶらりん)的な展開を用意
  3. 映画の公開と同時に、シカゴ・トリビューン紙で小説版が連載され、メディアミックス的な展開を図った

ストーリーは、インドの王位を継承することになった若いアメリカ人女性キャスリンが、様々な冒険や危険な目に遭遇しながら、サーカスの動物使いとしての経験を活かして切り抜けていくという内容です。

この作品の成功により、その後の映画界では連続活劇が一つのジャンルとして確立し、多くの類似作品が制作されるようになりました。また、テレビ時代のドラマシリーズの先駆けともなった重要な作品として、映画史上に大きな影響を残しています。