1913年12月21日、『ニューヨーク・ワールド』紙の「FUN」という日曜付録に、アーサー・ウィン(Arthur Wynne)が考案した「Word-Cross Puzzle」が掲載されました。これが現代的なクロスワードパズルの始まりとされています。

このパズルの特徴:
- ひし形(ダイヤモンド形)のデザインで、中央に空白はありませんでした
- 現代のようなブラックマス(黒いマス)はまだなく、数字で問題を示していました
- 32の単語を見つけ出す問題でした
- 「FUNAGRAMS」というコーナーの一部として掲載されました
最初は「Word-Cross」という名前でしたが、印刷工のミスで「Cross-Word」と印刷されたことがあり、そのままこの呼び名が定着したという逸話があります。
このパズルは読者から大きな反響を得て、次第に他の新聞にも広がっていきました。1924年にはサイモン・アンド・シュスター社から最初のクロスワードパズル集が出版され、その後世界中で人気のパズルとなりました。
パズルの特徴は時代とともに進化し:
- 正方形のグリッドの採用
- ブラックマスの導入
- より洗練されたヒントの作成
- 様々な難易度の設定
現在では、教育ツールとしても活用され、語彙力や一般知識の向上に役立つとされています。