
ローマの公衆浴場(テルマエ)は社交の場として重要な役割を果たしていたため、それに関する風刺詩は興味深いテーマですね。マルティアリスの『エピグラマタ』から、浴場に関する風刺的な詩を紹介させていただきます:
“In thermis sumit lactucas, ova, lacertum, et cenare domi se negat Aemilius.”
(訳: 温泉で レタスと卵とサバを平らげ、 家では食事をしないと言い張るアエミリウス)
この詩は、本来くつろぎと清潔のための場所である浴場で、無作法に食事をする者を皮肉っています。社会的マナーを無視して、公共の場で私的な行為を行う人々への批判が込められています。