ブリタニカ百科事典

エディンバラでブリタニカ百科事典の初版が出版されたのは1768年のことです。

この初版は、当時エディンバラで活躍していた版画家のアンドリュー・ベル、印刷工のコリン・マクファーカー、そして編集者のウィリアム・スメリーによって制作されました。

初版は3巻構成で、合計2,391ページにわたり、主に科学と実用的な技術に関する項目が中心でした。特筆すべき点として、160枚の銅版画による図版が含まれていました。

当時のタイトルは「Encyclopædia Britannica, or, A Dictionary of Arts and Sciences, compiled upon a new plan」でした。

この百科事典は、スコットランド啓蒙主義の影響を強く受けており、合理的で実践的な知識の普及を目指していました。初版は約3年かけて分冊形式で発行され、完結時の価格は12ポンドでした。

この初版の出版は、その後250年以上続く世界的な百科事典の始まりとなり、英語圏で最も権威ある百科事典として発展していきました。

現代では、デジタル化の波を受けて2012年に印刷版の出版は終了しましたが、オンライン版として現在も続いています。