ジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad、本名:Józef Teodor Konrad Korzeniowski)は1857年12月3日、当時ロシア帝国領だった現在のウクライナ・ベルディチウで生まれました。

生い立ちと経歴:
- ポーランド人の両親のもとに生まれる
- 幼少期に両親を亡くし、叔父に育てられる
- 16歳でマルセイユに渡り、商船の船員となる
- 20年以上に及ぶ航海生活を経験
- 1886年にイギリスに帰化
- 約40歳で本格的に小説を書き始める
主な作品:
- 「闇の奥」(Heart of Darkness, 1899)
- 「ロード・ジム」(Lord Jim, 1900)
- 「ノストローモ」(Nostromo, 1904)
- 「密偵」(The Secret Agent, 1907)
文学的特徴:
- 母語でないにもかかわらず、英語で傑作を書き上げた
- 海洋体験を活かした冒険小説
- 人間の心理や道徳的葛藤を深く描写
- 植民地主義や帝国主義への批判的視点
- 複雑な語りの構造と斬新な文体
コンラッドは20世紀イギリス文学を代表する作家の一人となり、その影響は現代文学にまで及んでいます。