シカゴパイル1号

1942年12月2日、シカゴ大学のスタッグ・フィールド競技場の地下で、エンリコ・フェルミの指揮のもと、人類初の制御された核分裂連鎖反応の実験(通称:シカゴパイル1号、CP-1)が成功しました。

実験の詳細:

  • 黒鉛ブロックとウラン金属を積み重ねた原子炉を構築
  • 全重量約400トン
  • 制御棒にはカドミウムを使用
  • 実験は約28分間継続

安全対策:

  • 「自殺部隊」と呼ばれる緊急時対応チームを配置
  • 万が一の暴走に備え、ホウ素溶液を用意
  • 放射線量を継続的に測定
  • 実験場所を地下に設定

歴史的意義:

  • マンハッタン計画の重要な成功
  • 原子力時代の幕開けとなる瞬間
  • 核兵器開発への重要なステップ
  • 平和利用としての原子力発電への道を開く

フェルミと研究チーム:

  • 約40名の科学者が参加
  • 厳重な機密保持の下で実験を実施
  • 成功を祝うワインボトルが回される
  • アーサー・コンプトンがワシントンに暗号で成功を報告

この実験の成功は、人類が核エネルギーを制御できることを実証した歴史的瞬間であり、その後の世界の歴史に大きな影響を与えることとなりました。ただし、この成功が最終的に広島・長崎への原爆投下につながることを、多くの科学者たちは予見できていませんでした。