Hiems aspera venit

はい、この詩も一行ずつ文法的に解説しながら見ていきましょう。

  1. “Hiems aspera venit”
  • hiems (主格): 冬
  • aspera (形容詞主格): 厳しい、荒々しい
  • venit (現在形): 来る
    → 「厳しい冬が来る」
  1. “Arbores nudae stant”
  • arbores (主格複数): 木々
  • nudae (形容詞主格複数): 裸の、葉の落ちた
  • stant (現在形): 立っている
    → 「裸の木々が立っている」
  1. “Corvus niger volat”
  • corvus (主格): カラス
  • niger (形容詞主格): 黒い
  • volat (現在形): 飛ぶ
    → 「黒いカラスが飛ぶ」
  1. “Sub caelo gelido”
  • sub (前置詞 + 奪格): ~の下で
  • caelo (奪格): 空
  • gelido (形容詞奪格): 凍てついた、冷たい
    → 「凍てついた空の下で」

全体を日本語の自然な語順で訳すと:
「厳しい冬が訪れ、
裸の木々が立ち、
黒いカラスが飛ぶ、
凍てついた空の下で」

この詩は、冬の荒涼とした風景を効果的に描写しています。特に:

  • aspera(厳しい)とgelido(凍てついた)という形容詞が冬の厳しさを強調
  • nudae(裸の)という形容詞が木々の寂しさを表現
  • 黒いカラス(corvus niger)が冬の寒々しい雰囲気を一層引き立てています

簡潔な表現の中に、冬の厳しさと寂寥感が見事に表現されている作品です。