東京天文台の設置と発展について説明いたします。

設立と初期の歴史

• 設立年：1888年（明治21年）
• 場所：東京府麻布区（現在の港区麻布台）
• 前身：1878年に設立された東京大学観象台

主な役割と機能

1. 観測業務

• 暦の編纂と発行
• 時刻の決定と配信
• 天体観測
• 地震観測（初期）

1. 研究設備

• 口径20cmザートリウス赤道儀（設立当初の主力望遠鏡）
• 子午環
• 天頂儀
• 写真機材

発展期

1. 設備の充実

• 1921年：口径65cm屈折望遠鏡の設置
• 1926年：三鷹への移転開始
• 1930年：三鷹キャンパスの本格的な運用開始

1. 研究分野の拡大

• 恒星天文学
• 太陽観測
• 位置天文学
• 時刻決定

重要な成果

• 日本の暦の統一と改良
• 精密な時刻配信システムの確立
• 多数の天体観測データの蓄積
• 日本の天文学研究の基礎確立

現代への展開

• 1988年：国立天文台へ改組
• 観測施設の全国展開
• 国際協力の推進
• 最新鋭の観測機器の導入

東京天文台は、日本の近代天文学の発展に大きく貢献し、現在の国立天文台として、世界的な天文学研究の拠点となっています。