この文もラテン語の格言です。文法的に解説いたします。

- 構造:
“Philosophia non est scientia, sed sapientia.” - 単語ごとの分析: a) “Philosophia”:
- 品詞:名詞
- 性:女性
- 数:単数
- 格:主格
- 意味:「哲学」
- 品詞:副詞
- 意味:「~ではない」
- 品詞:動詞
- 人称:3人称
- 数:単数
- 時制:現在
- 意味:「である」
- 品詞:名詞
- 性:女性
- 数:単数
- 格:主格
- 意味:「科学」「知識」
- 品詞:接続詞
- 意味:「しかし」「むしろ」
- 品詞:名詞
- 性:女性
- 数:単数
- 格:主格
- 意味:「知恵」「賢明さ」
- 文法関係:
- “Philosophia” が主語
- “non est” が否定の繋辞(連結動詞)
- “scientia” が第一の補語
- “sed” が接続詞として対比を示す
- “sapientia” が第二の補語
- 全体の意味:
直訳:「哲学は科学ではなく、知恵である」
意訳:「哲学は単なる知識ではなく、むしろ知恵である」 - 文の種類:
複文(二つの節を持つ文) - 文法的特徴:
- 否定文と肯定文の対比構造を用いています。
- “non… sed…” の構文で、「~ではなく、むしろ~である」という対比を表現しています。
この格言は、哲学の本質が単なる知識や科学的事実の集積ではなく、より深い知恵や洞察にあることを主張しています。哲学を知恵の探求として捉える伝統的な見方を反映しています。