人間らしいこと”Errare humanum est.”

ラテン語 “Errare humanum est.” を文法的に解釈します。

この文は3つの要素で構成されています:

  1. “Errare” – 動詞 “erro, errare” (間違える、迷う) の現在不定詞です。この不定詞が文の主語として機能しています。
  2. “humanum” – 形容詞 “humanus, -a, -um” (人間の、人間らしい) の中性単数主格/対格形です。この形容詞が文の補語として使われています。
  3. “est” – 動詞 “sum, esse” (である) の直説法現在3人称単数形です。これが文の繋辞動詞として機能しています。

文法的構造:

  • “Errare” (間違えること) が主語
  • “humanum” (人間らしい[こと]) が補語
  • “est” (である) が繋辞動詞

この構造は「AはBである」という形式で、直訳すると「間違えることは人間らしいことである」となります。

ラテン語では、このように不定詞を主語として使用し、形容詞の中性形を補語として用いることで、抽象的な概念を表現することがよくあります。この文は、簡潔ながら深い哲学的意味を持つ格言として知られています。


Noteへの投稿です。

https://note.com/mharry/n/nfe02af317cd5