ワイルドをラテン語に

オスカー・ワイルド(Oscar Wilde, 1854年10月16日 – 1900年11月30日)の言葉とされる「芸術は批評ではなく、創造である」をラテン語に翻訳してみましょう。

ラテン語訳: Ars creatio est, non censura.

文法的解釈: Ars(主格、単数、女性名詞):芸術は creatio(主格、単数、女性名詞):創造 est(直説法現在形、三人称単数):~である non(否定の副詞):~ではない censura(主格、単数、女性名詞):批評

この文は、「芸術は創造である、批評ではない」という意味の等位文です。

主語は「Ars」で、主格単数形の女性名詞です。動詞「est」は「esse(~である)」の直説法現在形三人称単数形で、主語が単数であることと一致しています。

「creatio」と「censura」は、ともに主格単数形の女性名詞で、主語と同格の関係にあります。「non」は否定の副詞で、「censura」を否定しています。

この文の語順は、主語・述語(動詞)・同格語句・否定の副詞・否定される同格語句(S-V-C-Adv-C)となっています。ラテン語では、このような語順も一般的です。


オスカー・ワイルド(Oscar Wilde, 1854年10月16日 – 1900年11月30日)は、19世紀後半のアイルランド出身の作家、詩人、劇作家です。ヴィクトリア朝英国の唯美主義運動を代表する文学者の一人であり、その風刺に富んだ作品と耽美的な生き方で知られています。

主な業績と人生:

  1. 「ドリアン・グレイの肖像」(The Picture of Dorian Gray, 1891年)などの小説や、「サロメ」(Salomé, 1891年)などの戯曲で知られています。
  2. 「虚言の衰退」(The Decay of Lying, 1889年)や「芸術家としての批評家」(The Critic as Artist, 1891年)などのエッセイで、唯美主義の理論を展開しました。
  3. 「獄中記」(De Profundis, 1897年)は、獄中での苦悩と自己反省を綴った手記であり、ワイルドの代表作の一つです。
  4. 「読んで欲しいのは芸術で、芸術家ではない」など、機知に富んだ言葉で知られています。
  5. 同性愛の罪で投獄され(1895年-1897年)、社会的に抹殺される経験をしました。
  6. アイルランドのダブリンに生まれ、オックスフォード大学で学んだ後、ロンドンを中心に活動しました。

ワイルドは、芸術至上主義の立場から、芸術の自律性を主張し、ヴィクトリア朝の道徳観や俗物根性を鋭く風刺しました。彼の作品は、洗練された文体と皮肉な humor、そして深い洞察力で知られています。

一方、ワイルドの私生活は、当時の社会規範からの逸脱として糾弾され、同性愛の罪で投獄されるという悲劇的な結末を迎えました。しかし、この経験は、ワイルドの芸術観と人生観に大きな影響を与え、「獄中記」などの晩年の作品に反映されています。

ワイルドの生涯は、芸術と社会の緊張関係を象徴するものであり、その作品と思想は、現在でも文学史に大きな影響を与え続けています。