1980年7月30日、南太平洋に位置する島国バヌアツは、イギリスとフランスによる1世紀近くにわたる共同統治(ニューヘブリディーズ諸島)から独立を果たしました。


背景
バヌアツは、18世紀末にイギリスとフランスの探検家によって発見され、その後両国の影響下に入りました。1906年には、イギリスとフランスが共同で統治を行う協定を結び、ニューヘブリディーズ諸島として共同統治領となりました。
しかし、20世紀に入ると、バヌアツの住民の間で独立への機運が高まり、1970年代には独立運動が活発化しました。 イギリスとフランスは、この動きに対応し、1977年にバヌアツの自治政府を設立しました。 そして、1980年7月30日、バヌアツは正式に独立を宣言し、主権国家としての道を歩み始めました。
独立後のバヌアツ
独立後、バヌアツは共和制を採用し、初代大統領にはジョージ・ソコマヌが就任しました。 バヌアツは、メラネシア文化圏に属し、独自の言語、習慣、伝統を持っています。 また、美しい自然環境と豊かな海洋資源に恵まれ、観光業が主要な産業の一つとなっています。
しかし、独立後も政治的な不安定さが続き、クーデター未遂や政権交代が繰り返されるなど、困難な時期もありました。それでも、バヌアツは国際社会の一員として、太平洋諸国フォーラム(PIF)や国連などの国際機関に加盟し、国際協力にも積極的に参加しています。
文化と観光
バヌアツは、独自の文化と美しい自然環境が魅力の観光地として知られています。 伝統的なダンスや音楽、手工芸品などは、観光客に人気があります。 また、世界でも有数のダイビングスポットとしても有名で、多くのダイバーが訪れます。
バヌアツの独立は、南太平洋地域における脱植民地化の動きを象徴する出来事であり、バヌアツの人々にとっては、長年の願いが実現した歴史的な日となりました。