「めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬまに雲隠れにし夜半の月かな」は紫式部の作品で『後拾遺和歌集』に収められています。
紫式部は平安時代中期の女流作家で、『源氏物語』の作者として特に有名です。この和歌は彼女の数多くの和歌作品の一つであり、その繊細な感性と優れた表現力を示しています。
この和歌は、はかない出会いや束の間の喜びを月に例えて表現する点では先ほどの解説と変わりませんが、紫式部の経験や感性が反映されていると考えられます。平安時代の宮廷生活における、束の間の出会いや別れの切なさが表現されているのかもしれません。
この和歌の解説をした後、ラテン語への翻訳と文法的解釈を提供いたします。
まず、和歌の解説:
この和歌は、藤原定家の作品で、新古今和歌集に収録されています。意味は以下のとおりです:
「(あの人と)めぐり逢って、それが本当にあの人だと分かる前に、雲に隠れてしまった夜中の月のようだ」
この歌は、はかない出会いや束の間の喜びを月に例えて表現しています。愛する人との再会を果たしたものの、その人だと確信する間もなく別れてしまった様子を、夜空に現れた月がすぐに雲に隠れてしまう情景に重ね合わせています。

ラテン語への翻訳と文法的解釈です。
ラテン語訳:
“Occurrensne vidi? An illud fuit? Antequam cognoscerem,
Nubibus absconditum, noctis mediae luna erat.”
文法的解釈:
- “Occurrensne vidi?” – “Did I see (it) occurring?”
- Occurrens: 現在分詞、主格
- -ne: 疑問を表す小辞
- vidi: video(見る)の完了形、1人称単数
- “An illud fuit?” – “Or was it that?”
- An: 選択疑問文を導入する接続詞
- illud: 指示代名詞、中性単数主格
- fuit: sum(である)の完了形、3人称単数
- “Antequam cognoscerem,” – “Before I could recognize (it),”
- Antequam: ~する前に、という意味の接続詞
- cognoscerem: cognosco(認識する)の接続法未完了過去、1人称単数
- “Nubibus absconditum,” – “Hidden by clouds,”
- Nubibus: nubes(雲)の奪格複数
- absconditum: abscondo(隠す)の完了分詞、中性単数主格
- “noctis mediae luna erat.” – “it was the moon of midnight.”
- noctis: nox(夜)の属格単数
- mediae: medius(中間の)の属格単数、noctisを修飾
- luna: 主格単数
- erat: sum(である)の未完了過去、3人称単数
この翻訳では、原文の情感や繊細さを可能な限りラテン語で表現しようと試みています。和歌の簡潔さと余韻を残しつつ、文法構造を調整してラテン語らしい表現にしています。