柿本人麻呂をラテン語に ②

「あしひきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む」

この和歌は『古今和歌集』に収録されている柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)の作品です。柿本人麻呂は、7世紀後半から8世紀初頭にかけて活躍した日本の代表的な歌人の一人です。

この歌は『古今和歌集』の巻第四(秋歌上)に収録されており、その番号は203番です。『古今和歌集』は平安時代初期の905年に醍醐天皇の勅命によって編纂された、日本最初の勅撰和歌集です。

柿本人麻呂はこの歌で、長い秋の夜に一人で寝ることの寂しさを、山鳥の尾の姿に例えて表現しています。「あしひきの」は枕詞で、「山」にかかる修飾語です。「しだり尾」は垂れ下がった尾を指し、寂しげな様子を連想させます。

この歌は、日本の古典文学において非常に有名な作品の一つであり、その美しい比喩と深い感情表現が高く評価されています。

この和歌をラテン語に翻訳し、文法的解釈を添えて説明いたします。

ラテン語訳:
Solus, heu, cubabo
Per noctem longissimam,
Ut cauda pendula
Avis montanae pedibus vinctae.

文法的解釈:

  1. Solus: 形容詞、男性単数主格、「一人で」を意味します。
  2. heu: 間投詞、「ああ」や「悲しいかな」を表現します。
  3. cubabo: 動詞 cubo, cubare の1人称単数未来形、「横たわる」「寝る」を意味します。
  4. Per: 前置詞、対格を取り、「~の間」を意味します。
  5. noctem: 名詞 nox, noctis の女性単数対格、「夜」を意味します。
  6. longissimam: 形容詞 longus の最上級、女性単数対格、「最も長い」を意味します。
  7. Ut: 接続詞、「~のように」を意味します。
  8. cauda: 名詞、女性単数主格、「尾」を意味します。
  9. pendula: 形容詞、女性単数主格、「垂れ下がった」を意味します。
  10. Avis: 名詞、女性単数属格、「鳥の」を意味します。
  11. montanae: 形容詞、女性単数属格、「山の」を意味します。
  12. pedibus: 名詞 pes, pedis の男性複数奪格、「足で」を意味します。
  13. vinctae: 形容詞、女性単数属格、「縛られた」を意味します。

この訳では、原文の「あしひきの」を「pedibus vinctae(足で縛られた)」と解釈し、「山鳥」を「avis montana」と訳しています。また、「ながながし夜」を「noctem longissimam(最も長い夜)」と表現し、「ひとりかも寝む」を「Solus, heu, cubabo(一人で、ああ、横たわるだろう)」と訳しています。

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