「奥の細道」をラテン語に ④

「過ぐるもの 水のみゆくごと」をラテン語に翻訳しました。文法的解釈も付けましたので、ご確認ください。

ラテン語訳: Transiens aqua solum vadit

リートン画像

文法解釈:

  • Transiens: 現在分詞、「過ぎ行く」、主語の修飾語
  • aqua: 主語、「水」
  • solum: 副詞、「ただ、単に」
  • vadit: 動詞、「去る、進む」

全体の意味: 「過ぎ去る水は、ただ進んでいく」

ラテン語の訳出には、原文の意味を正確に表現するよう心がけました。分詞構文や副詞の使用などで、原文の含意を反映するよう配慮しました。


この句は、芭蕉の代表的な作品の一つです。この句には、以下のような深い意味が込められています。

時の流れの表現

  • 「過ぐるもの」は、時間の経過や移ろいゆく世界を表しています。
  • 「水のみゆくごと」は、流れ去っていく水の動きを通して、時の経過や無常感を表現しています。
  • 芭蕉は、自然の中に人生の移ろいを見出し、それを簡潔な言葉で表現しています。

無常観の表現

  • 芭蕉は、仏教の「無常」の思想を深く理解しており、この句にもその思想が反映されています。
  • 「過ぐるもの」と「水のみゆくごと」は、すべてのものが移ろい変化していく無常の世界を表しています。
  • 芭蕉は、自然の中に人生の無常さを感じ取り、それを詠み込んでいます。

寂寥感の表現

  • この句には、物事の移ろいと共に感じられる寂しさや寂寥感が表現されています。
  • 流れ去っていく水の情景は、時の経過とともに訪れる孤独や淋しさを感じさせます。
  • 芭蕉は、自然の中に人生の寂しさや儚さを見出し、それを詠み込んでいます。

自然との一体感

  • 芭蕉は、自然の中に生きる一人の人間として、自然の移ろいと共に生きていることを感じ取っています。
  • 「水のみゆくごと」は、自然の一部として自分も流れ去っていくことを表しています。
  • 芭蕉は、自然と一体化した中で生きる人間の姿を詠んでいます。

以上のように、芭蕉の名句「過ぐるもの 水のみゆくごと」には、時の流れ、無常観、寂寥感、自然との一体感など、深い意味が込められています。この句は、芭蕉の俳諧の世界観を象徴する名作の一つと言えるでしょう。