リツヤ湾大津波(Lituya Bay Megatsunami)は、1958年7月9日にアラスカ州南東部のリツヤ湾で発生した巨大な津波です。この津波は記録上、地球上で観測された中で最も高い波を引き起こしたことで知られています。
発生の経緯
1958年7月9日、アラスカ州のリツヤ湾でマグニチュード7.8の大地震が発生しました。この地震により、湾の奥に位置するフェアウェザー山脈の一部が崩壊し、膨大な量の岩石や土砂がリツヤ湾に滑り落ちました。この地すべりにより、大量の水が押し出され、巨大な津波が発生しました。
津波の特徴
- 波の高さ: この津波はリツヤ湾の北岸で最大約524メートルの高さに達しました。これは、これまでに記録された津波の中で最も高いものです。
- 波の影響範囲: 津波はリツヤ湾の全域に影響を及ぼし、湾の周囲の森林を完全に破壊しました。多くの樹木が根こそぎ流され、湾の形状も変わりました。

被害
- 人的被害: 当時、リツヤ湾には少数の漁船が停泊しており、そのうちの2隻が津波に飲み込まれました。この結果、2人が死亡し、4人が奇跡的に生還しました。
- 物的被害: 津波により湾内の地形が大きく変わり、森林が壊滅的な被害を受けました。また、湾の周辺の地形も津波の力で大きく削られました。
津波の研究
リツヤ湾大津波は、地すべりによる津波の研究において重要な事例となっています。この津波は、地震による地すべりがどれほど巨大な津波を引き起こす可能性があるかを示す貴重な例です。その後の研究では、地震や地すべりのリスク評価において、リツヤ湾大津波のデータが活用されています。
リツヤ湾大津波は、自然災害の驚異的な力とその予測の難しさを浮き彫りにするものであり、災害対策や防災の重要性を再認識させる出来事でした。