ラテン語で高浜虚子 ③

Nihil sciens Solitarie lamentans Vox avis

これは高浜虚子の俳句「独り嘆く 何も知らぬ 鳥のこゑ」のラテン語への翻訳です。


俳句の意味は以下のようになります。

「ひとりで嘆く – 何も知らない – 鳥の声」

最初の「独り嘆く」には、一人寂しく嘆く人物の姿が描かれています。

次の「何も知らぬ」では、その嘆きに無関心な自然の存在、具体的には鳥の声が描かれています。

最後の「鳥のこゑ」は、人間の情感とは無関係に鳴き続ける鳥の声を表しています。

全体として、人間の孤独と寂しさが強調される一方で、自然はそれに無関心に存在し続ける、という対比が表現されています。

高浜虚子の代表的な作品の一つですが、シンプルな表現の中に深い洞察が込められているのが特徴的です。


以下に、ラテン語訳”Nihil sciens Solitarie lamentans Vox avis”の文法的な説明をご紹介します。

“Nihil sciens” – “Nihil” は中性単数の代名詞で「何も」を意味する。”sciens” は “scio” (知る) の現在分詞単数中性主格形で「知らぬ」という意味。

“Solitarie lamentans” – “Solitarie” は副詞で「独りで」「孤独に」を表す。”lamentans” は “lamentor” (嘆く) の現在分詞単数主格形で「嘆いている」の意味。

“Vox avis” – “Vox” は「声」を意味する単数主格の名詞。”avis” は「鳥」を表す単数属格の名詞。

全体の意味は、「何も知らぬ、独りで嘆く、鳥の声」となります。

無知の中で孤独に嘆く鳥の鳴き声を表現していると解し、深い感情が込められてラテン語の簡潔な表現になっています。