世界初の安全装置付き昇降機(エレベーター)

1855年6月16日、ニューヨーク市のE.V. Haughwout & Co.の5階建てのビルに、エリシャ・オーティスが設計した世界初の安全装置付き昇降機(エレベーター)が設置されました。これは、近代的なエレベーターの発明における重要な出来事とされています。

エリシャ・オーティスは、1852年に昇降機の安全装置を発明し、特許を取得しました。この装置は、昇降機のケーブルが切れた場合に、自動的にブレーキがかかり、かごを固定する仕組みになっていました。これにより、昇降機の安全性が大幅に向上し、高層建築物への設置が可能になりました。

E.V. Haughwout & Co.に設置された昇降機は、蒸気機関で駆動され、約5分で5階まで到達することができました。当時の新聞は、この昇降機を「上昇する部屋(rising room)」と呼び、その利便性と安全性を賞賛しました。

オーティスの安全装置付き昇降機の発明は、都市の垂直方向への発展を促進しました。高層建築物の建設が可能になり、都市の景観は大きく変化しました。また、昇降機の普及により、オフィスビルや集合住宅など、多くの人々が利用する建築物の設計にも変化がもたらされました。

現在、エレベーターは私たちの日常生活に欠かせない交通手段となっています。1855年6月16日のE.V. Haughwout & Co.への昇降機の設置は、その歴史の始まりを示す重要な出来事だと言えます。エリシャ・オーティスの功績は、近代都市の発展に大きく貢献したと評価されています。