1963年6月13日、詩人・作家の茅誠司氏(かや せいじ)が提唱し、「小さな親切」運動がスタートしました。これは、「できる親切はみんなでしよう、それが社会の習慣となるように」というスローガンのもと、人々が互いに親切にし合うことで、より良い社会を築いていこうという社会運動です。
運動の背景
高度経済成長期の日本は、物質的には豊かになりつつありましたが、一方で、人間関係の希薄化や心の荒廃が問題視されていました。茅氏は、このような状況を憂い、「小さな親切」の積み重ねが、人々の心を豊かにし、社会を明るくすると考え、この運動を提唱しました。
運動の内容
「小さな親切」運動は、以下のような活動を通じて、親切の輪を広げていくことを目指しています。
- 「小さな親切」の実践: 日常生活の中で、できる範囲で親切な行いをすることを奨励しています。例えば、電車で席を譲る、困っている人に声をかける、落ちているゴミを拾うなど、些細なことでも、それが誰かの喜びや助けになることがあります。
- 「小さな親切」の表彰: 親切な行いをした個人や団体を表彰することで、親切の輪を広げることを目指しています。
- 作文コンクール・はがきキャンペーン: 子どもたちを中心に、親切について考える機会を提供し、親切の心を育むことを目指しています。
- 啓発活動: 講演会やイベントなどを通じて、「小さな親切」の大切さを広く社会に呼びかけています。
文化人・芸術家の参加
「小さな親切」運動には、茅氏をはじめ、多くの文化人や芸術家が参加しました。彼らは、自らの作品や活動を通じて、親切の心を表現し、運動を盛り上げました。
運動の成果
「小さな親切」運動は、半世紀以上にわたり、多くの人々に支持され、日本の社会に定着しています。今日でも、様々な場面で「小さな親切」の実践が見られ、人々の心を温かくしています。
関連情報
- 公益社団法人「小さな親切」運動本部: https://www.kindness.jp/
この運動は、私たち一人ひとりができることから始められる、身近で大切な社会貢献活動と言えるでしょう。