1926年6月10日のことでした。
歌集『ともしび』は、茂吉が45歳の時に刊行された歌集であり、前年に亡くなった生みの母への哀悼の歌や、親友であった若山牧水の死を悼む歌などが収められています。また、この時期の茂吉は歌壇における指導的立場を確立しており、その自信に満ちた歌風も特徴の一つです。
『ともしび』は、茂吉の歌風が円熟期を迎えたことを示す歌集であり、その後の短歌界にも大きな影響を与えました。
GeminiAdvancedに歌集の中から3編を紹介してもらいました。
歌集『ともしび』の中から3つの歌をご紹介します。
- わが齢(よわい)四十に足らぬここにして汝(な)が世を去りし悲しさのはて
- 40歳になる前に亡くなった若山牧水への哀悼の歌です。「悲しさのはて」という表現に、深い悲しみが込められています。
- うつしみの吾がなかにあるくるしみは白ひげとなりてあらはるるなり
- 現世の苦しみが、白髪となって現れるという歌です。老いや人生の苦悩を表現しています。
- 焼けあとにわれは立ちたり日は暮れていのりも絶えし空しさのはて
- 戦後の焼け跡に立ち尽くす作者の姿が目に浮かぶ歌です。戦争の虚しさを痛感する心情が詠まれています。
これらの歌は、親しい友人の死や戦争体験など、斎藤茂吉が実際に経験した出来事や感情を詠んだものであり、読者の心に深く響くものがあります。