オウィディウス(Publius Ovidius Naso, 43 BC – 17/18 AD)に下記の詩があります。
Quid mihi, Natalis, possint tua gaudia laedere?
Tristia quid possint, ipsa novembris habet.
Scilicet ex ipso nascentur tristia natali,
me miserum, quanti pertulisse putem!
直訳すると
「私の誕生日よ、お前の喜びがどのようにして私を傷つけることができるだろうか?
悲しみがどのようにして可能であるか、11月自体が示している。
つまり、私の誕生日から悲しみは生まれるのだ。
私は不運なる者よ、私がいかに多くのものを耐え抜いてきたか考えてみよう!」
です。
流刑地で失われた自由と愛する人々との別れに深い悲しみを感じていたことがうかがえます。このような悲しみの詩は、古代ローマの詩人たちの代表的なテーマの一つだったとか。

せっかくなので、Claude3Haikuによる最後の行の用語説明をご紹介します。
「me miserum, quanti pertulisse putem!」の単語を詳しく説明します。
me
- 1人称単数対格「私を」を表す人称代名詞
miserum
- 形容詞の目的格単数男性形
- 「不運な、みじめな」という意味
quanti
- 関係詞の属格単数形
- 「どれほどの」「いかほどの」という意味
pertulisse
- 完了不定詞
- 「耐え抜く、耐え忍ぶ」という意味の動詞perferreの完了形
putem
- 1人称単数現在希望法
- 「私は…と考える」という意味
合わせると、
「私は不運なる者よ、私がいかに多くのものを耐え抜いてきたか考えてみよう!」
と訳すことができます。
オウィディウスは流刑地での苦しみを嘆いており、いかに多くの困難に直面しながらも乗り越えてきたかを、自問自答するような心境が表れています。不運な状況の中でも、なお前を向いて生きようとする詩人の姿勢が感じられます。