意味の発展
ラテン語での意味:
- “cultus” はもともと農業的な「耕作」や「栽培」を指しましたが、転じて「手入れ」、「育成」、「崇拝」、「礼拝」、「教養」、「文化」、「外見の手入れ」などの広範な意味を持つようになりました。
英語での意味:
- “culture” は初期英語では「耕作」や「農業」といった意味で使われていましたが、徐々に「人間の精神的・知的活動の発展」を指すようになりました。
- 18世紀以降、特に「社会や個人の知的・芸術的・精神的な発展、教養、習慣」といった意味で使われるようになりました。
- 現代では、「文化」、「教養」、「芸術」、「習慣」、「社会の慣習」といった広範な意味を持っています。
概念の変遷
農業から精神的育成へ:
- “cultus” と “culture” の共通点は、両方とも「育成」や「手入れ」の概念を含んでいる点です。
- 最初は農業や土地の「耕作」から始まりましたが、次第に人間の精神や社会の「育成」へと意味が広がりました。
宗教から社会文化へ:
- “cultus” が「崇拝」や「礼拝」を含むようになったように、”culture” も精神的な側面を強調するようになりました。
- これにより、社会全体の習慣や価値観、芸術的表現といった広範な意味を持つようになりました。
現代での使い方
“cultus” の現代での使い方:
- 現代の言語では直接使われることは少ないものの、学術的な文脈で歴史や宗教、文化研究において使用されることがあります。
“culture” の現代での使い方:
- 「文化」や「教養」、「芸術」、「社会的慣習」といった多くの分野で一般的に使用され、学術、教育、芸術、社会学など様々な文脈で重要な概念となっています。
このように、ラテン語の “cultus” から派生した英語の “culture” は、その根本にある「耕作」や「育成」の概念を引き継ぎつつ、精神的・社会的な発展を表す言葉として進化してきました。
「文化」という語をよく使いますが、辞書を引くとます以下のように説明されます。
ぶん か—くわ[1]【文化】
①〔culture〕社会を構成する人々によって習得・共有・伝達される行動様式ないし生活様式の総体。言語・習俗・道徳・宗教、種々の制度などはその具体例。文化相対主義においては、それぞれの人間集団は個別の文化をもち、個別文化はそれぞれ独自の価値をもっており、その間に高低・優劣の差はないとされる。カルチャー。
重ねて言う必要もないのですが、その社会が培ってき生の様式(共通の、一定の形式・やり方。流儀・表現形式)を文化というのですね。