知らずに使っているラテン語由来の用語を本書は次から次へと紹介してくれます。その一群にNoun/Adjective Suffixと呼ばれる接尾辞-nd-(されるべき)を含む用語レジェンド(伝説・伝承や伝説的な人物)、アジェンダ(議事日程)、プロパガンダ(主義・思想などの宣伝)、アマンダ(人名)等があります。
レジェンドlegendは「レゲーレ(legere)= 読むの語幹」に-nd-が接続した「legenda(読まれるべきもの)」に由来します。これは中世の修道院で、修道士たちが毎日読むべき「読み上げられるべき物語(聖人伝や宗教的な説話)」のことを指していたようです。もちろん聖書の物語がその核心でした。
アジェンダは「行われるべき事々」に、プロパガンダは「広めらるべき」にです。もともとこの言葉は、1622年にローマ・カトリック教会によって設立された “Congregatio de Propaganda Fide”(広められるべき信仰の省)に由来します。現在の「福音宣教省」です。
アマンダは「amare(愛する)」→「愛されるべき人」に由来し、女性名として広く愛されていますね。
これらの用語を使う時には、その由来に思いを向けてくださると良いかも、です。