ルカス・クラーナハは北部ドイツのルネサンスを代表する画家の一人です。マルチン・ルターとも関係が深く、宗教改革500年を迎えるので、企画されたようです。1月15日までですね。行ってきました。
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季節ですね
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白旗をかかげて幼子を拝した博士たち
ラファエロ展
国立西洋美術館に観た。ルネサンスを代表する画家のひとりで、フィレンツェとローマで活躍した。ラファエロに影響を与えた画家と影響を受けた画家たちの作品に挟まれるようにしてラファエロの作品が展示されていた。
絵を観るのが好きなので楽しかったし、すばらしい作品がいくつもあったが、「エゼキエルの幻視」と「信仰」という作品が印象に残った。とくに後者は初めて接したのだが、聖杯をかかげるマリアがテンペラによって素朴に描かれており、ある種の敬虔を感じた。
それはそれとして、このような展示会に行っていつも思うのだが、作者と作品の説明を読むと、取り上げられていることは美術史というか絵画の技法の推移に関することのみが叙述されており、個々の作品の特徴や、背景となっている文化や信仰については言及がない。物足りなさを感じる。
先月、エル・グレコ展を観たが、そのことを強く感じた。そのとき、「キリスト教のことがわかないから、さっぱりね」と言って会場を後にする人に複数出会った。そうだろうなと思う、もう少し、作品に迫る説明があっても良いのではないか。技法だけが絵画ではないはずだ。