-ism

神学の分野で ism に対する警戒を唱えたのは K.Barth だと思う。それは、ややもすると絶対化、偶像化するからです。危機神学は -ism との戦いでもあったのだと思います。

若い時、同学年のバルティアンが、盛んに -ism に対する嫌悪を言葉に出していたのを思い出します。私たちは共に、その -ism を大切にする教派に属していましたので身近な問題でもありました。彼は今、某書店の社長をしています。

-ism に対して神経質になりすぎることも、それも一種の -ism ですから気をつけなければなりませんが、-ism に対して批判的な目を養うことは大切なことだと思います。

メソジストについて

今夏、ある小さな会合で「メソジスト教会の特質」という題で1時間半ほどお話をする機会があった。わたしが現在仕えているのが旧メソディスト教会の流れにあるのでお話を頼まれた。

わたし自身はメソジストという自覚はないが、ジョン・ウェスレーについての耳学問と、わたしはそこから離れたけれどもメソジストの流れを汲む教派で育ったので、なんとなくわたしなりのメソジスト像が出来上がってきている。

今回は、ウェスレーについての紹介、19世紀の英米のメソジストの簡単な歴史、日本におけるメソジストの伝道と教会の特質、という内容でお話をした。もとより専門家ではないのでいささかいい加減なお話であった。ただ、日本基督教団では旧メソディスト教会の流れを汲む教会が多くあるにもかかわらず、メソジストについての関心が低く、その知識も貧弱なものとなっているので少しは関心を喚起できたのではないかと自負している。