デジタルカメラの曲がり角?

愛用のニコン株が暴落したというニュースを見ました。会社の構造改革のために1000人規模の早期退職者を募集したところ、それを超える応募者が出たそうです。また、デジタルカメラの売り上げが昨年同期に比べて、一眼レフで20パーセント減、デジカメにいたっては60パーセント減だそうです。収益が当然減っているようです。

20年以上前になりますが、銀塩カメラからデジタルカメラに移行する時、大掛かりなリストラが行われたのを覚えています。従業員の方々が新宿西口の量販店近くでデモをしていました。

デジタルカメラが行き渡っていった右肩上がりの時代は終わりましたね。スマホで綺麗な写真が撮れて、ネットに繋がるわけですから、もうコンデジの出番はありません。一眼レフデジカメも頭打ちですね。ほぼ性能的には行き着くところにたどり着いているようですから、次々に買い換える時代は過ぎました。また、ニコ爺と呼ばれるような世代も高齢化が進み、市場が縮小されつつあるのかなと思います。

さて、今後、どうなるのでしょう。ぱっと見ではなく、良い写真を撮ろうと思えば、やはり一眼レフデジカメが必要になります。プロ、セミプロ向けの高級機はそれなりに売れていくと思いますが、高額化は避けられないでしょう。

カメラの醍醐味はやっぱり一眼レフにあると思います。しかし、すべてが小型化する時代に、大きなカメラは似合いません。私としては現在の1シリーズの大きさで、良いカメラを作ってもらいたいと思っています。良いカメラの一つの条件は、フォーカスポイントが小さくなることです。小さなセンサーに小さなフォーカスポイントというのは技術的に大変でしょうが、実現できれば売れると思います。それに対応可能なレンズも必須です。そして、ネットとの連携です。

偉そうなことを言いますが、ニコンは今後、高級一眼レフレフデジカメと、普及型で軽量小型の一眼レフレフデジカメの二極化に向かって体制を整えるのではないかと思います。