詳しく書くことはできないが、ソウルに行ってびっくりしたことは、朴大統領辞任要求問題が波紋を広げており、その余波で、本来、朴大統領関連問題と無関係なところでいらぬ亀裂が生じているということである。穏やかさが失われているのである。
昨今の混乱は、重大な事件に関することであり、韓国社会が抱える構造的な問題に関わってはいるが、権力闘争と化しており、今後、政局がどうなるか分からないが、おそらく来年の大統領選挙でひと段落するに違いない。そして、政治の世界のことであるから、相変わらずの政争がそれなりの仕方で継続されることになる。
けれども、いらぬところで生じてしまった亀裂はどのように修復されるのだろうか。隠れていた小さな亀裂が顕在化し、それが大きく深くなるということにならないで欲しいと願う。