牧師のツール/わたしの場合

今年の4月から仕事と趣味のために、インターネット環境、PC環境を更新しました。自分なりに、自分風ですが納得しています。余計なことですが、公開してしまいます。

まず、基礎的な環境です。

  • インターネットですが教会が契約してくれているブロードバンドがあります。教会と少し離れていますが牧師館でも使うことができます。その他、ネットにつながるツールとしてはスマホとMVNOの格安SIMを契約しています。
  • PC等の機器類ですが、デスクトップパソコンが基本2台(さくさく動くwindows10のものと、ちょっと古いけれどもさっくさっく動くMacminiーwindowsも動かすことができるようになっていますー)です。ノートパソコンは手放しました。その代わりとしての10インチ前後のタブレットが基本2台(windows系とiPad系、いずれもSIMフリーです)、そして、忘れてならないのですがスマホです。
  • データ保存のためのクラウドとして、OneDrive、Dropbox、Evernoteを使っています。

以上です。そして、この基礎的環境のもとで、ソフトやアプリを用いて、どのような仕事に、また趣味に、活用しているか、それが課題となります。興味のある方は、続けてお読みください。


スケジュール管理はサイボウズLive

  • ソーシャルウェアの「サイボウズLive」を使います。webサイト上で動きますからどの機器からでもアクセスできます。また、タブレットやスマホで使いやすく設計されており、便利なアプリがあります。
  • これの良い点は、誰でも種々なグループに所属しているのですが、それぞれのグループごとにサイボウスLiveが運用され、そして、それらが自分のサイトで自分用に統合されるということです。

具体的に説明します。わたしは運営管理者から招待されてK伝道会のサイボウズLiveのメンバーとなっています。それから、わたしの所属する西静分区教師会に働きかけて分区のサイボウズLiveを開設しました。また、教会のサイボウズLiveも開設しています(メンバーは今のところ私だけですが・・・それでも良いのです・・・)。そして、趣味やその他の情報を管理するために私自身のサイボウズLiveも作りました。これら4つのサイボウズLiveグループはそれぞれ独自に運用されていますが、そのすべてがわたしのサイボウズwebサイトで自分用に統合されるということです。

これは便利です。スケジュール管理という面では、各サイボウズLiveグループごとに打ち込まれている予定(カレンダー形式でも表示可能です)が、グループ別にカラーリングされて自分用のカレンダーに統合されるのです。

  • これで、スケジュール管理は万全です。繰り返しますがPC、タブレット、スマホで閲覧・書き込みが可能です。もちろん、プリントアウトできます。
  • しかも、一つ一つのスケジュールごとにメモを書き込むスペースが作られており、予定していることの内容、実施された時の様子などを書き込むことができます。使い方によっては日記代わりにもなります。

それだけではない、便利な機能

  • ソーシャルウェアですから、機能はスケジュール管理だけではなく、グループごとの情報伝達、データの共有・保存、掲示板機能によるディスカッションが可能です。今のところ細々と全機能を生かしているのはK伝道会だけです。が、教会のサイボウズLiveでは従来紙で保存していた種々なテータをデジタルで保存するようにしようと思っています。分区のサイボウズLiveでも可能で、分区メンバーが共有できます。

牧師のお勉強のためのBibleworksと聖書関係のアプリ

  • かなりのことができます。聖書関連ではヘブル語、ギリシャ語、ラテン語のテキストのみならず、英語やドイツ語をはじめ数えきれない言語の翻訳聖書、辞書やコンコルダンス、聖書地図、原語による朗読視聴、少し古いものになりますが(それが良い点でもありますが)注解書も読めます(残念ながら日本語のものはありません)。
  • Bibleworksは情報量、使い勝手等で抜群に優れたソフトです。PCとタブレットで使うことができます。
  • その他、良いアプリがいくつも出ています。使いやすいものを、選んで使っています。

同じくお勉強のためにはインターネットも有用です。情報を吟味する力が必要ですが・・・。もちろん、それだけで済むものではありません。

文章作成、簡単なポスター制作はワープロソフト一太郎

  • 説教原稿やレポート、ポスター原稿、週報や種々の書類作成には主として一太郎を使っています。というか、長い間ー「太郎」の時代からですから30年になりますー使ってきました。今も使い続ける理由は日本語に事細かに対応してくれているからです。ワープロとしてはwordが一般的ですが、やはり横文字言語用ですね(でも、一般的によく使われているので併用しています)。
  • 週報などやレイアウトが複雑なもの(現在の教会では単純なものとなっていますが)は一太郎に限ります。Excelで上手にレイアウトされている方もいらっしゃいますが、一太郎に慣れてしまったら興味はおきません。もちろん、表計算では大いに使っています。
  • そして、今では当たり前のことですが、原稿をPDFや写真、Word文書形式等でも保存することもできます。

メモ書きは、紙を離れて、Evernoteやペン入力アプリなどで対応

  • メモと言っても現代のことですから、写真やPDF、またネット情報なども含まれます。Evernoteはクラウド上で情報管理をしてくれます。データ保存も可能ですが、一番の特徴はメモ的情報を手軽に収納できて、データベース機能によって検索が容易にできるということです。
  • ペン入力にも対応しています。最近売り出されたApple Pencilは優れていますから実用可能です。
  • スマホやタブレットで撮った写真や動画、ネット上の情報も上手に取り込んでくれます。
  • つまり、なんでもかんでも必要性の高いものも低いものも、メモして放り込めば良いのです。

時と状況によっては種々なアプリを使います。その時の用途にあわせて使いやすいものを選択します

  • そして、メモ的な内容のもの、例話や小話なども、Evernoteに収納です。これからは、説教を一つ一つ文字データで収納していこうかとも考えています。

連絡手段としてのE-mailとLine

  • E-mailについては書く必要のないことです。なぜなら牧師の95パーセントはE-mailを使っており、世間では使用率がもっと高いはずです。
  • ちなみに、私はGmailをここ数年使っています。データベースとしての機能に着目してのことでした。
  • Lineはどうでしょうか。個人的に特定の友人との連絡手段に用いていますが、グループで用いることができるので教会では教会学校教師集団がこれで連絡を取り合っています。
  • 先に書いたサイボウズLiveのようなソーシャルウェアも重要なツールになってくると思います。

個人用に文書等のPDF化をして活用しています

  • いろいろなものをPDF化しています。時には書籍の一部を、また、教会や教団、教区、分区で配布される文書、紙に書かれたスケッチやメモ(名刺を含む)等ありとあらゆるものです。そして、できるかぎり印刷物を廃棄するようにしています。
  • 入力装置としては、スキャン機能のあるプリンター、書籍をページを開いて上からスキャンすることができるScanSnap SV600、そして、タブレットやスマホです。
  • ScanSnap SV600は、カードのような小さいものを何枚もまとめてスキャンし、一つ一つ個々にPDEあるいは画像として保存することができます。また、書籍のスキャンに関しては時間がそうとう短縮されますし、本が傷まないすみます。
  • ちなみにPDF化してページ数の多いものはスマホの文庫アプリで読めるので、勉強会などに出かけるとき、重い本を何冊も持ち歩く必要がなくなります。私のような年寄りには助かります。
  • PDFデータはおもにクラウドのDropboxに整理して収納しています。あるいは、最初にご紹介したサイボウズLiveに必要に応じて収納します。入力機器が身近にあって、いつでもスムーズに使うことができるようにしておくことが肝要ですね。そして、Dropboxのようにクラウドとの連携の良いものを使い、使い方に習熟していることが大切です。

写真の整理と表示

  • 趣味の世界と重なります。デジタル写真の現像にはデスクトップPCが必須です。もちろん、簡単なことはタブレットでもできますし、遊び心にあふれた写真加工アプリも多数あります。しかし、RAWデータなどの本格的な現像にはPCとちゃんとしてソフトが必要です。
  • 整理は今のところPCのハードディスクに保存していますが、少しずつOneDriveにも保存していこうかと思っています。
  • 現像後に写真を縮小し、googleフォトにアップしてPCのみならずタブレットやスマホで観ることができるようにしています。また、写真を表示するいろいろなサイトがあり、必要に応じて使い分けています。
  • 絵画などを撮影した写真データや、ネットからダウンロードした画像なども同様に扱います。
  • 牧師の仕事にとっても大切な作業です。写真などの画像データは教育用に用いることができるからです。

音楽や音声の録音、動画の作成と収集、そして、活用

  • 私にってはこれからの課題となります。録音・録画も大げさな機器を使わずに、タブレットやスマホでずいぶんのことができます。これは常識ですが。特に、私の用途には、それで十分です。
  • 音楽や音声、写真などを織り込んだ動画は教育用、伝道用のツールとなります。もっともっと質のよいものが、多く作られて用いられなければならないと思います。
  • それらの表示方法ですが、今までプロジェクターが活躍してきました。これからも用いられると思います。その他には大画面のテレビも、安くなったので、利用できます。
  • それはそれとして、少人数のグループで視聴するのに、意外ですがタブレットなども有用です。かつて15名ほどの会で、あるお年寄りが13インチほどのノートパソコンを用いてプレゼンテーションをしてくださいました。bluetooth経由で小さなスピーカに音声を送って、立派な音量が確保されていましたがら、十分、理解できました。今は、いろいろと少人数で視聴できるシステムが作られていますね。
  • さてさて、youtubeなどを利用して、広く配信することも大切なことになってきました。そのためのwebサイトが作られていたりもします。楽しむだけではなく、私自身も発信者になりたいと思っています。
  • 今取り組んでいるのは、収穫感謝祭用の動画です。種まきから収穫までの様子を映し、キリスト者で農業を長く営んでこられた方の短いお話か、インタビューを織り込んだものを作ろうとしています。身近なところに、意味深い素材が眠っている、と思います。
  • 繰り返しますが、これらは私にとっての、これからの課題です。

まだ取り上げていないこともありますが、たいしたことではありません。それで、このくらいにしたいと思います。道具は使ってみなけえば、どのように、どんなことに使うことができるのか分からないものです。そういう意味では、恥ずかしながら自分の経験をここに書きました。他の人の取り組みも知ることができれば有り難いです。

以上のことは、インターネットにスムーズに接続できて、タブレットとスマホがあれば、おおむねできることかと思います。一部、どうしてもデスクトップPCが必要な部分もありますが、どこまでやるか、です。良いタブレットが次々と発売されています。探してみてください。

一応、終わります。