10年ほど前に、ドイツの教会のある人たちから教えてもらった、少人数の祈りの会のことを思い出しました。
その祈りの会というのは、7,8人が一つのグループになります。4,5人でももちろん良いです。聖書を一カ所決めます。さて、祈りの会の始まりです。
1,聖書を輪読します。
2,誰かが聖書箇所について、短く一口メモ的なことを紹介します。
3,5分ほど参加者が聖書箇所を黙読します。
4,黙読中に思い浮かべたことを短く、ほんとに短く、一言ずつ紹介します。パスしても良いです。
5,順番に短く祈ります。パスしても良いです。
以上が、その祈り会のスタイルです。大切なポイントが二つあります。
一つは、3の黙読です。聖書と自分との対話に集中します。他の人のことを思い浮かべないということです。すると、自分のことでいろいろなことが思い浮かびます。必ずしも信仰に関することとは限りません。仕事で課題としていること、直面している困難や悩み、新しい志など、その時に何か思う浮かびます。もちろん、聖書の言葉についての感想や問いも思い浮かぶことがありましょう。立派なことを考えなければならないということはありません。大切なことは素直に聖書テキストと向かい合うということです。
二つは、4の紹介です。短く紹介することが肝要です。そして、他の人が話したことについては、聞くだけで、質問はしません。聞いて、心にとめます。
そして、その時に、祈る言葉が自然に与えられますから、一言ずつ祈って祈り会を閉じます。
なぜ、この祈り会のことを思い出したがというと、本日行った教会の修養会がこの祈り会を基本型としているなあと感じたからでした。